2020年12月30日

今年の一字は、「露」

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毎年の忘年茶事を、新型コロナ感染対策から今年は忘年おさらい会とし、少人数にし4回のクラスに分けて行いました。

本日、12月29日の19時から開始のクラスが最終でした。

やはり、予想通り最終クラスは、おさらい会が終了してから水屋で話しが盛り上がり、結局、終わった時間は日付け変更線をこえました。

決して、最終クラスのメンバーをわざと、濃い顔ぶれさした訳では無いのですが、自然と濃厚なメンバーになりました^_^!

いくら、おさらい会と申しましても、何の呑み食いも無しと言う訳にはゆかず、
大森教室も狭いながらも、襖をはずし二間続きの広い空間に少人数がかなり間隔を開けて座りながら、年越しのお蕎麦と、簡単な盃を致しました。

蕎麦点心を頂きながら、毎年恒例にしております、「今年の一字」は、参加者全員が今年1年を漢字一字で表すと何か?と言うのを今年もやりました。

皆さんそれぞれに、とても面白いお話が聞けて、私にとりまして、この、「今年の一字」は忘年の楽しみの一つであります。

私の、「今年の一字」は、


「露」 と致しました。

露は、「ろ」とは「つゆ」とも読みますが、
私の今年の一字は、「あきらか」だとか「あらわ」と言った意味に使いました。

そもそも今年は、佳きにせよ、悪しきにせよ、コロナ騒ぎで、人の考えが明確に露呈されましたね。
人だけでは無く、国の仕組み、政治のリーダー達の頼りになる面、そうで無い面、マスコミなど色んな人や組織が今まであまり人に見せなかっか姿を「あらわ」に見えました。

例えば、私の茶道教室におきましても、感染に気を配りながらも、(休業要請期間以外は、)休まずにお稽古に来てくださった生徒さん、職場等の通達で、お稽古も暫く休みながらも、第一波が収束するや、教室に帰って来てくれた生徒さん。
コロナ騒ぎで休んだまま、雲散霧消して行った生徒さん。
それらの方々の茶道に対する熱心さ、茶道を人生のどの程度の位置に据えられているが等、人の心が、このコロナ騒ぎのおかげて、包み隠さず見る事が出来ました。

私だけが、この様な少しヘビーな一字を言ってしまいましたが、点心の後の濃茶。数茶で行った薄茶も本当に和気藹々と楽しみました。

これにて、私の2020年における、「お茶の先生」としての一連の行事は終了致しました。

当ブログは、宜しければ、年内はあと一つくらいお話しをさせて頂こうか、悩んでいる所です。

いずれにしましても、来年もどうか宜しくお願いします。

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posted by 堂後茶道教室 at 01:48| 日記

2020年12月26日

年末おさらい会

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例年ですと、堂後茶道教室では、忘年の茶事と称して、正式な四つ椀を使い、懐石の頂き方のお稽古を兼ねた忘年会をやっております。

今年は、コロナ騒ぎの事もあり、忘年の茶事を中止しようと思っておりましたら、生徒さんの多くから「何かやって欲しい!」と強い希望が沢山聞かされましたので、何か良い感じで皆さんと1年の締めくくりが出来ないものか?
と思案の結果、年末おさらい会をする事にしました。
三密を避ける為、複数回に分け、一回あたりの人員を少なくし、懐石料理もやめ、お蕎麦と向付だけの点心にして、手早くさっと頂きながら、簡単に盃を交わす。と言う事とし、
お濃茶普通に各服点で頂き、薄茶は、七事式の一つの数茶をし、皆で頂きました。
数茶は、お茶を点る亭主が固定されていますから、予め人数分の薄茶碗を用意しておけば、茶碗の使い回しも避ける事が出来ます。
また、数茶は、七事の中でも唯一席中でお菓子を頂けますから、願ったり叶ったりです。

今日の数茶は殆どのの生徒さんは初体験でしたが、思ったよりもスムーズに進行し、気持ち良く出来ました。
これがもし、「花月」ならこうは行かなかったと思います。
しかし、いつかは 花月もみんな出来る様に
なってもらわんとあきません^_^!
ので全員が数茶をマスターすればら次は花月だと考えております。

年末おさらい会は、あと、明日1席と、29日に2席残っております。

普段、稽古ではあまり話さない色んな会話を楽しめて、とても良かったです。

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posted by 堂後茶道教室 at 22:51| 日記

2020年12月21日

稽古仕舞続々と

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先週の土曜日は、高御門教室土曜日クラス、本日は大森教室随時クラスと、続々と稽古仕舞を迎えております。

堂後茶道教室では、どのクラスも稽古仕舞には 善哉を頂き、一年を終える喜びを皆で共有致します。

千家流の茶の湯の場合、お菓子と食事の中間的な食べ物、例えば、善哉、葛切り、珠光餅などは、黒文字と杉の矢筈箸を一本づつ組み合わせて一組の箸とし、それで頂きます。

なぜその様にするかは、色々と諸説ありますが、黒文字はお菓子を頂く楊枝、杉は食事を頂く箸なので、それらのミックス。と単純に考えられて差し支えないと思います。

どちらも、同じ長さ(およそ6寸)を用います。

また、それらの事は、教本に書いている訳でも無く、同門会の講習会で習う訳でもなく、自分の師匠や先輩方の茶事を「見習って」覚えてゆきます。




また、善哉などの椀物は そのまま直にお出しする事は無く、吸い物膳 或いは折敷に乗せてお出しするので、稽古仕舞などの機会に折敷の扱いやお椀と箸の扱いのお稽古が出来るので、ある意味、懐石の割稽古にもなります。

また、善哉の口直しの代わりに八寸をお出しし、ついでに、簡単な杯事も致す事もあります。

年末おさらい会が無いクラスについては、稽古仕舞で杯事を致します。

全く同じとまでは行かなくとも、出来る限り、どのクラスも平等にしたいと思っております。

八寸、杯事については、また折りに触れお話したいと思います。






高御門教室では、江戸中後期の大徳寺の高僧、宙宝和尚の「無事是貴人」がかかり、
大森教室では、「光陰如箭、、、」の軸がかかって、いやが上にも年末の気分が高なります。

今日は冬至、今年も残すところあと10日となりました。

世間では色々あった歳ですが、我が社中は皆 全員元気で変わらず年末の稽古仕舞を迎える事が出来、本当に幸せな事であります。

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posted by 堂後茶道教室 at 23:12| 日記
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