2021年04月30日

少し早いけど単衣を。

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今年は、奈良では三月の御彼岸に桜が開花したり4月に入ると夏日があったりと、かなりのスピードで季節の加速を感じております。

実は本日、
いつもお世話になり、気に掛けて頂いている 京都にお住まいのS様からお茶事のお招きを受けて、午後からそちらに向かいます。

S様は、お茶好き人間の中ではかなり有名なブロガーさんで、数年前に京都に茶室付き本格数寄屋を建ててそちらに移り住み、各界の有名人をお招きした茶事を頻繁に催し、自らも驚くべきエネルギーで全国の茶会、観能、名所巡りをなされているお方です。

本日、お相伴にあずかるお茶事は、「夕ざりの茶事」と申しまして、開始時間が夕刻手前、途中から夜にさしかかる。と言うまことに趣のある茶事であります。
また、4月30日と言う事で、今回のお茶事の事を「ギリギリ炉の茶事」とS様自身が名付けられて、ご案内を頂戴しました。

時節柄、密を避ける意味もあり、客の数は3名だそうです。

茶事の内容につきましては、また、お茶事が終わりましたら、ゆっくりも皆さまに報告できたら。と思っております。

さて、茶事だけに着物で参加しようと思っているのですが、朝から天気予報を見ておりますと、本日の京都の最高気温が25℃とかで、
少し早いとは思いましたが、思い切って単衣の着物を出しました。
単衣は、本来なら6月少し手前、いくら暑くとも、せいぜい5月中旬からと相場が決まっておりますが、気持ちよくお茶を頂くために、ギリギリ4月ではありますが、単衣を着ます^_^!
また、羽織は、絽の薄羽織りに致します。
着物に対して、羽織や帯はさらに少し季節を先取り致しますし、夏日の道中を考えますと、それしかありません。

茶事では、先方に到着致しますと、待合又は寄り付きにて、羽織は脱ぎ、袴を付けます。
古くは、待合又は寄り付きの事を「袴付き」とも言われておりました。
今回は、流石に袴は絽にせず、単衣の紬袴に致します。

ユニークお茶をされ、幅広いものの評価をされるS様だけに、本日の単衣での茶事参加はきって許して下さると思います。

私自身、茶事は亭主としても客としても何度も経験はあるのですが、本日の茶事は朝からワクワクし通しです。

堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 09:40| 日記

2021年04月24日

早や風炉の季節

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お茶室の炉を閉じて風炉に致しますのは、度々申し上げております通り、私どもでは5月初旬の「立夏」を基準としております。

カレンダーを見ますると、大森教室は4月中はお稽古もなく、また、5月の第1週目は毎日何処かの教室でお稽古があり、風炉の用意をするのは天気も良く、時間の余裕もある今日しかない!と思い立ち、朝からやっておりました。

ただたんに、茶室の設えを炉から風炉に変えると申しましても、本当に沢山の仕事があります。

まず灰です。

半年使った炉の灰を全て上げます。
その灰は、「尉」と呼ばれるお点前の炭が灰に変わったものと混ぜて買って、アク抜きしたり、番茶の煮汁で練ったりします。
この作業は、流石に今日はせずに後日に致しますので、炉から上げた灰は桶などに入れておき、暫く蔵の隅にでも置いておきます。

つぎに、すでに手入れ済の風炉の灰を風炉に入れて、それぞれの風炉に則した型に押してゆきます。
この風炉の灰型押だけでも数時間、長い方だと半日はかかります。

風炉には色んな種類があります。

風炉を半年間の風炉のシーズンを1つの風炉で過ごされる先生方もいらっしゃいます^_^!が、正式には春〜夏〜秋と季節の移ろいに合わせるかの様に、風炉も変わります。
私どもの教室も、だいたい3種類くらいの風炉を変えながら使います。

風炉の次は、炭、炭道具、お香、香合の入れ替えです。それらの全てにおいて炉用と風炉用とは異なります。
特に、炭は寸法も違ってきますから決して共用などありえません。

その次は、諸道具の入れ替えです。
茶碗、水指、食籠、柄杓、蓋置など多岐に亘ります。

昼前から始めた茶室の設え変えも、一段落が付いて、時計を見たら午後6時を過ぎて、外が少し暗くなりかけておりました。

ふと考えたのですが、私は、茶室と蔵を一日に数え切れないくらい往復する日が1年に4回あります。
それは、
炉から風炉に変わる時
冬建具から夏建具に変わる時
夏建具から冬建具に変わる時
風炉から炉に変わる時
です。

しかし、年々歳々同じ事の繰り返しながら、季節の変わりを、汗だくになりながらも身体で感じられるのは、茶人の楽しみかも知れません。

灰の一匙、炭の一つですら、茶人にとり大切な財産である事を知らされます。
有難い事であります。

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2021年04月19日

三五夜月釜

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私が茶の湯部門の監修を務めさせて頂いております、奈良市三条町にある、サロン三五夜では、毎月お茶会をしております。
お茶の世界では、毎月あるお茶会の事を「月釜」と言います。

今月の月釜は、時世を鑑み 茶席に入る員数を少なく制限する為、四日間に期間を伸ばし 少しでもお客様の要望に応えるように致しました。

17日(土)より始まった月釜も、まだ明日一日残っておりますので、詳しい内容はお知らせできませんが、今月は、奈良の春から夏へと変わり行く季節の移ろいを、様々な角度から見た事を表現する趣向となっております。

本来なら、本日4月19日は、奈良 林神社の「饅頭まつり」でありましたが、感染予防対策から、神社の方のみで神事だけ行われ、一般の参詣、お茶、お菓子の振る舞いは中心となりました。

今回の三五夜の月釜では、この饅頭祭りゆかりの饅頭を、特別注文し、中の餡は三五夜オリジナルで、今の季節に合わせた、「藤色の餡」に致しました。

月釜は毎月色んな趣向でされております。

もしご興味あれば、三五夜のホームページやInstagram、Facebook等でご確認頂き、ご参加下さい。

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posted by 堂後茶道教室 at 20:42| 日記
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