2021年04月16日

生涯の友情

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テレビの報道を見ても、インターネットでニュースを見ても、コロナ報道ばかりで心がお塞ぎの方も沢山いらっしゃるのでは?と思います。

今の時世、友人と楽しい会食はおろかお酒を飲みに行くのもなかなか難しくなり、私自身も、ここ一年くらい会っていない友人が何人もいます。

ただ、有難い事にお茶の席は、お菓子やお茶を頂く時は殆ど無言で頂き、それ以外の時はマスクをしながら静かにお話しをするだけで、かつ、客同士も対面ではなく並列にさらに左右の間隔も取って座り、広間の場合には、亭主との間隔も2メートルは空いています。
この時期は、気温も高い日もあり、障子も開け広げております。

お茶席は安心である事から、茶友やお弟子さんとの繋がりだけは途絶えず、このコロナ下でもなんとか細々と続いておりますのが、私にとりまして唯一の救いでもあります。

こんな中、我が家の庭には、今年もツルキキョウ(ツルニチソウ)が元気に沢山花を付けております。

ツルキキョウは、茎が蔓のように伸びて地面や石垣に這って、春から初夏にかけて紫や白の花が咲きます。

耐寒、耐陰、耐乾に優れ、少々劣悪な環境にも負けません。

その、ツルキキョウの花言葉は、「生涯の友情」となっております。

先日のお稽古で、背負籠に、このツルキキョウと、コデマリを生けたのですが、
ツルキキョウの花言葉を思いだし、今日はツルキキョウのみを、籠にいれました。

コロナ下でなかなか会えていない悪友達を思い、また、細々ながらお茶は続けて行けている事への感謝を込めて生けました。

因みに、このツルキキョウ、水あげが難しく、夜か早朝に摘むか、蕾の状態で生けて、花入で開花させるのが美しく生けるコツかもしれません。
自然に蔓延る野草ほど総じて水あげが難しいのは、やはり、性分で人間にも少し当てはまるかも知れません^_^!

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posted by 堂後茶道教室 at 21:56| 日記

2021年04月13日

百花為誰開

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正式には、百花春至為誰開(ひゃっか はるにいたり たがためにひらく)
この句は、
春を迎え、どの花も無心に開く(大宇宙の不可思議)。とか、
誰の為にも、春になると全ての花は開く(平等の精神)。とか
色んな深い意味のある「禅語」であります。

茶の湯の世界ではあまり深く難しく考えず、この句は百花の咲き乱れるこの季節に時候の風情として楽しんでおります。

今日は、時折降る「若葉雨」に初夏の気配を感じながら、大森教室にて通常のお稽古をしておりました。

お稽古の日は、毎朝、その日のお花を摘みに庭に降りますが、今朝はまさに「百花開く」と言った感じで拙宅の庭も沢山の花が開いておりました。

久しぶりに、学生時代に蓼科で求めた背負籠(しょいご)の形の掛籠花入に、コデマリ、ツルキキョウを入れてみました。

点前座は、水の温んだ春の海をイメージし、貝殻の脚を持つ ガラスの水指を用意し、寄皆具(よせかいぐ)として「長板諸飾り」に致しました。

長板諸飾りは、飾り付けは美しいものの、「座り火箸に立ち火箸」と申しまして、火箸の扱いが厄介で、点前としてはあまり人気はありません。

炉も最終盤になり、長板諸飾りが出て来て、生徒の皆さんもさぞ面倒であったかもしれませんね^_^!

お菓子は、萬林堂製にて銘は、すみれ

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posted by 堂後茶道教室 at 23:18| 日記

2021年04月11日

楽しかった名古屋旅

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皆さま、ずいぶんのご無沙汰で申し訳ございませんでした。
ブログを始めておよそ6年目を過ぎておりますが、少し気を抜いて投稿の間隔を空けますと、あれよあれよと言うままに、かなりの月日が経ってしまいました。

前回のブログより今日まで私は何をしていたか?と気にされていか方もいらっしゃる?
かも知れませんので、あまりご興味が無いかもしれませんが、少しそちらのお話しをさせて頂きます。

お稽古の方は、感染対策に細心の注意を払いながら何とか通常通りさせて頂いておりまして、生徒さんはじめ、身の回りの方からの心配な話しも一切なく、しかし、プライベートでは羽目を外すような事も無く、比較的静かな暮らしをさしておりました。

今年は、早くに桜も咲きましたが、花見らしき事はしなかったのですが、一人で「春探しのお出かけ」に少々ハマりまして、暖かい天気の日には、バイクで水間峠(市内から30分ほど東の山間部)へ行ったり、柳生街道(滝坂の道)から春日奥山原始林へ森林浴に行ったり、少しマイナーではありますが、奈良市内の北部の法連〜平城山の辺りを散策したりしておりました。
中でも法蓮〜平城山のあたりは、一条通りから奈良教室大学附属中学へ向かい、さらに北に行き大山守命の墓から平城山住宅地を東に抜けて、旧奈良ドリームランド敷地あたりに出て、御屋敷街を見ながら南へ山を降りるルートで、なかなか面白かったです。

奈良の「春探しのお出かけ」の話しはまた、おりに触れてお話しして行きたいと思います。

この様な中で、先日、一泊のスケジュールにて久しぶりに名古屋へ言ってまいりました。

名古屋には、古からお付き合いを頂く、文化人が沢山いらっしゃって、その中でも、古美評論家の古橋尚さんのお話しは当ブログでも何度かさせて頂いておりますが、古橋さんを通して、親しくして頂いております、華道家の小川珊鶴先生が、この度絵本を書かれまして、その出版記念展示会に行きました。

また、夜は、志ら玉と言う料亭で食事を致しました。
志ら玉 は、お茶事やお茶会も良く催されてお茶の世界ではかなり有名な料亭です。
また、志ら玉の店主の柴山氏は、古橋尚さんと長いお付き合いがあるご縁から、私も20年くらい前から時々お邪魔させて頂いております。

店主の柴山氏は、「室礼師」と言う称号をお持ちで、志ら玉はどの部屋もいつも見事な室礼がされており、料理もさることながら、なかなかのお値打の料亭であります。

また、今回は、懐石料理を頂きながら、店主のお心入で、三味線と太鼓の鳴り物のお姉様もお座敷に入って頂き、とてもプレミアムな夜でありました。

世間では、まだまだ気を許せない状況であります。
健康と安全対策に万全を期して、許される範囲内で行く春を惜しみながら楽しんで行きたいと思います。

これからも、途切れ途切れのブログになるかも知れませんが、どうか末長く宜しくお願い致します^_^!
インスタグラムの方も宜しくお願いします。

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