2021年05月28日

流派を超えたお付き合い

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かねてより、インスタグラムの中でお付き合いをして頂いている、京都の岡本宗伊先生の元を尋ねました。

そもそものきっかけは、岡本先生がご自身のお点前の動画をインスタグラムにアップされていて、私が偶然それを見つけ、あまりの点前の美しさに感動し、インスタグラム内でメッセージをお出しして知り合いとなりました。

岡本先生のお点前は、お裏様でありますが、流儀違いの私が拝見しても、本当に心打たれる美しいお点前をなされます。

お点前とは、本来、亭主が客に対するもてなしや敬いの心を茶を点る形で表現するものでしす。

無理に上手で無くとも良いし、無理に美しく見せる必要もありません。

しかし、岡本先生のお点前は、丁寧な器物の扱い、客に対するもてなしや敬いの心が素直に表現されていて、拝見していてとても気持ち良いものでありました。

ある日の事、先生がご自分のインスタグラムに、誰でも事前に申し込みめばお点前を拝見しながらお茶を頂く事の出来る「呈茶」の案内を出しておられたので、私も生徒で茶の湯サロン「三五夜」の店主でもある、K氏とその友人でかなり道具に詳しい若手数寄者のY氏の3人で先生の庵を訪れました。

庵は、京都金閣寺近くの北山通りに面したガラス張りのビルの中に置かれた、二畳敷+8寸の板張りの付いた組み立て式の小間であります。

普段の呈茶席ではなさらない炭点前までして頂き、また、濃茶、薄茶の点前も実際に拝見するとさらに素晴らしいものでありました。

岡本先生は、裏千家学院を卒業され、その後裏千家業躰(ぎょうてい)(家元の内弟子さん)部にて8年間奉職された方です。

私は、
お茶に対する考え方、
点前の正確さ、丁寧さ、美しさなどの技
お茶の知識
人としての心
が素晴らしければ、それらの何かを持ちのお茶人さんと交流して、自身を研きたいといつも考えております。

この世界は、とかく他流と聞くと悪口を言ったり、全く他所の世界のように遠ざける先生方(特にベテラン)が今でも沢山いらっしゃいます。

現実を見たら、茶道人口の減少、とりわけお茶の先生の減少は恐ろしくらい早いスピードで進んでおります。
ベテラン先生方にはそれが見えていないようです。^_^!

しかし茶道に興味があったり、日本文化に触れてみたい。と思っている方々は潜在的に沢山いらっしゃるのも確かです。

私達、茶の湯の教授者は、流派だけにこだわり狭い塀の中でますます少なくなって来ている仲間うちだけの世界で凝り固まるのではなく、
流派は流派としての筋は守りながらも、他流からも素晴らしいエッセンスを吸収し合って、茶の湯の魅力を世に広げて、潜在的に沢山いらっしゃる茶の湯に興味がある方を掘り起こさねばなりません。

先生同士の争いは、また、昔のように沢山のお茶人口に戻るまで暫しお預けし、
今は、争いでは無く、切磋琢磨する時かも知れません。

私は、ネットやSN Sを通したり、流派を超えたお茶会などで茶人同士の繋がりを大切にしており、色んな情報や知識の共有を持つよう心掛けております。
そして、柔軟な姿勢で取り組んだお茶を生徒さん達に伝えております。

堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 00:29| 日記

2021年05月20日

雨の中のお稽古

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昨夜の高御門教室に引き続き、今日は早朝より大森教室でもお稽古がありました。

静かに降ったりやんだり。
また、降ったと思えば、突然ザーっと音を立て雨足が強くなったり、本当に梅雨らしい雨であります。

しかしこの雨で、草木も潤い、山は青く、水は緑色を湛えます。

その様な雨滴の音を聞きながらのお稽古、釜の湯の沸る音と何とも言えぬ美しいハーモニーを奏でております。
いつもと変わらず、お茶室の中では、時には明るい笑い声、時に真剣な眼差し点前をじっと見ていらっしゃいます。
この様なお稽古の姿は、梅雨の空に似ているかも?と、1人頭の中で考えておりましたら、 少し笑えてきました。

季節を先取りしたお菓子は、夏蜜柑の果汁で作られた寒天で、冷たく冷やし、
たっぷりの水で濡らした木地の片木板に乗せてお出ししました。
銘々に添えております黒文字は、六寸であります。
これも、たっぷり水を含ませ用います。
時折差し込む薄日に、お菓子も水に濡らした菓子器もキラキラと輝き見た目にも美しく頂戴致しました。

今日の木曜日教室は、早朝から始まり、お昼に終わりまして、
生徒さん達が色とりどりの傘の花を咲かせて、飛び石を一歩つづ渡って帰って行かれます。

お稽古後、水屋にて丸炉ならぬ ポットのお湯で、梅雨の盛りの音を聞きながら
独座観念の一服を頂いておりました。

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posted by 堂後茶道教室 at 18:09| 日記

2021年05月16日

入梅の1日

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本日、近畿、東海地方が梅雨入りしたとの報道がなされました。

梅雨入りと言えば、私どもは、毎年6月17日頃行われる、奈良 率川神社のゆり祭り(三枝祭り)の頃だと身体で覚えておりますが、昨今の天候異常に 身体も気持ちもついて行くのが大変であります。

特に今年の梅雨入りは記録的速さで、例年よりも21日も早いとの事です。




そんな梅雨入りの今日、久しぶりに京都の知恩院様に数年ぶりに御参りをさせて頂きました。

かねてよりお世話になっている 境将甫先生は、浄土宗の僧侶であられ、今日御参りは、境先生の呼びかけで行われている、「御参りの会」でありました。

境先生は、華道家で、
京都いけばな教室 嵯峨御流 蓮林
renrin.net/
にて多くの生徒さんにお花の指導をされています。

御参りした知恩院は、誰もがご存知の浄土宗総本山。


午後1時に三門前に集合し、みなで御参り致しましたが、入梅に拘らず集合と同時に雨も上がり時より西から薄日も差すほどの天候に恵まれました。

まさに、知恩院様、その名の通り 阿弥陀如来様、圓光大師(法然上人)様の 恩を知る お寺であります。

境先生の有難いお念仏を頂戴した後、境内を色々ご説明頂き、最後はまた三門にて解散致しました。

解散の後、少しお腹が減っておりましたので、京都高島屋7階にあります、「たん熊本店」さんで遅い昼食を食べました。

流石に緊急事態宣言真っ只中の京都だけに、高島屋店内も殆どの店が休業、店内もすいておりました。

昼食を済ませて、お稽古用の柄杓など求めに、茶道具店を数件覗きながら四条通りを烏丸まで歩いておりましたが、人並みも少なく、ひと昔の四条通りでは考えられないようでした。
世界有数の大観光都市、京都 がこのようでは、本当に日本の経済が心配である事を肌で感じました。

今日は、御仏の前で温かな優しい気持ちに包まれたり、御参りした清々しい気持ちになったり、美味しい物を頂き幸せな気持ちなったり、それでいて最後にこの世相に心配になったり、、、
と、まるて梅雨の天気のような、入梅の1日でありました。

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posted by 堂後茶道教室 at 23:21| 日記
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