2021年06月17日

ゆり祭りの日のお稽古

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今日は、奈良市本子守町にある 率川神社の「ゆり祭り」の日でした。

ゆり祭りのお話しは、当ブログにおいて数年前にお話しをしておりますが、
私達、奈良町の者は、ゆり祭りが夏に向かう一つのきっかけで、浴衣を着るのもゆり祭りから、着物を薄物にするのもゆり祭りから。
座敷の建具を夏建具に変えるのも、ゆり祭りからと言われて育ちました。

また、このお祭りをきっかけに、彼方此方で夏のお祭りが始まり、ゆり祭りの宵宮の夜店が始まると子供の頃は、本当に喜んでだものです。
たしか、金魚すくいも、ゆり祭りの夜店が1番早かったと思います。
また、必ずと言って良いくらい子供の頃はこのお祭りの時に梅雨入りし大雨になり
新調して貰った折角の浴衣も台無しにしてしまいます。

そんなゆり祭りの今日、大森教室では早朝からお稽古をしておりまして、
お稽古の後に神社へはお詣りをさせて頂きました。

今年は、奈良の梅雨入りは記録的な早さでしたが、今日は中休みの晴れ間で、すでに夏建具に入れ替えられた大森教室は、縁側から爽風が吹き抜け気持ち良いお茶を頂く事がでしました。

この季節の恵みの一つに、枇杷の実があります。

教室の生菓子は、奈良の菓子舗 萬林堂の枇杷を頂きました。

枇杷の生菓子は、練物と言いまして、色付けした餡で果実を型どり、中は漉し餡になっております。

本来、餡の味しかしない筈ながら、枇杷の形を目にしますと、生菓子でも何と無く枇杷な味がするように感じるのが不思議です。

目で食する日本文化のさいたる物ですね。

この様に、お稽古を通して少しずつ季節を味わって行けるのも、茶の湯の有り難い所であろうと思います。

私自身は、日々を茶の湯の中で暮らてはおりますが、
生徒さんの殆どが忙しい暮らしの中、お稽古に来られて、季節の移ろいや、美日常の空間でゆったりとした時間を過ごしつつ、色んな知識や作法を身に付けて、また、実社会へ戻って行かれます。

こんなお茶の時間を大切にして行きたいと、改めて、祭りの後の率川の神様にお誓い申し上げた本日でございました。

堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 21:52| 日記

2021年06月12日

今日の高御門教室

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ふと気付いたのですが、最近、高御門教室でのお稽古風景をブログにアップするのが少し遠のいておりました。

私の教室は、
奈良町にある古い町家の高御門教室
自宅でもあります大森教室
JR奈良駅前の和文化サロン、三五夜
大阪芸術大学学生による茶道サークル
の4つであります。

学生さんの茶道サークルは、現在、大阪芸術大学の方でもリモート授業が多く、学生さんが集まれないので、暫くお休みをしております。
再開次第、同大学O Bで、私の弟子でもあるA君に代稽古に行って貰う予定であります。
上記の3箇所は、このコロナ禍でも安全対策に最善を尽くしながら、やっております。


その内で今回は久しぶりに、高御門教室の様子を少しご紹介させて頂きます。

5月の初めに風炉に致しておりましたが、初風炉の時期は、少々大振りの阿古陀の形の前欠風炉を使用しておりましたが、今年は梅雨入りも早く、かなり早い時期から夏日のような暑い日もありましたので、5月末には、鬼面の切合風炉に替えました。
さらに、6月に入って早々に「桑小卓」と呼ばれる小振りの棚を出し、その棚に合わせて「平建水」、蟹の形の蓋置などを出して楽しんでおります。
また、茶器は、流水に蛇籠蒔絵の平棗で、蓋裏には、稽古の怠りを諌むるかのように、蛍が飛び交っております。
両器拝見に回り、お客様が蓋を開けたら蛍が見えて、「あら!可愛い!」と、毎年使っているのに、キチンと喜んで下さるので、改めて感謝です。^_^!

桑小卓にした初めの週は、普通の薄茶点前や、濃茶点前をお稽古するのですが、2週目ともなりますと、せっかく棚を出しているのだからとて、習事八箇条の内から、組合点や、仕組点、炭点前も、「盆香合」などを致します。

今日も何人かの生徒さんが、組合点をされ、組合点の炉と風炉の違いを、キチンとメモをとりながら真剣に勉強されていました。

床は、高御門教室の家主様が育てておられる紫陽花を一輪頂戴し、麦の穂の絵(麦秋)の軸と共に飾られています。

今の時代は、蛍は早苗の頃でありますが、この絵の書かれた明治時代は、麦秋と蛍の時期が同じであった事が良くわかります。

今日の奈良市内は、気温はさほど高く無かったものの、湿度が高く、少し蒸し蒸しした状態ではありましたが、戸、障子を開け広げお稽古しておりますと、南円堂の鐘の鳴る頃には夕風も涼しく、なんとも佳い夏至近くの夕ざりのお稽古でありました。

明日は早朝から、大森教室で「唐物」と呼ばれる口伝の点前の研究会を致します。

堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 23:43| 日記

2021年06月06日

三五夜での小さな茶会

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緊急事態宣言の延長により、サロン三五夜でも、5月の茶会(月釜)が休止されたのですが、
三五夜店主の黒田氏の友人で、若手茶道具収集家のYさんが、ご自分コレクションの一部を披露したい。とのお気持ちから、三五夜でごく少人数を集めて、小さなお茶会が催されました。

世間では緊急事態の最中である事から、奈良県外の方には声を掛けず、本当に身内だけの小規模のものとなり、一席3名程度となりました。

伊勢出身のYさんだけに、伊勢に纏わる古い見事なお道具の数々に、客は少人数。誠に贅沢なお茶会でありました。

私も今回はお手伝いでは無く、客として伺いました。
三五夜には、開店前からずっと拘らせて貰っていますが、客としての参加は初めてだと思います。

客の目線から見た三五夜ですが、
隅々まで心配りが行き届いておりました。
(私が言うのもナンですど(*´ω`*))

やはり、遠くからはるばる電車を乗り継いで毎月来て下さる気持ちがわかったようなら気が致しました。

お茶会の楽しみもさる事ながら、あの非日常の空間とゆったりとした時間は、なかなかお金で買えない付加価値があるように思います。

今回の小さなお茶会の亭主のY氏は、亭主自らお点前をされ、これもまた、大変なお心遣いでありました。

三五夜は、一階に躙口付の四畳半の小間、2階には、付書院、七尺床、違いだなのある八畳の広間があり、狭いながらも屋内型露地、腰掛け、小さな坪庭露地、つくばいもあります。

私も、社中と共にこの小回りの効く三五夜を利用して、この夏は、朝茶から茶事を再開したいと思います。
小さな茶会として。

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posted by 堂後茶道教室 at 22:37| 日記
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