お茶と古美術の隠れ家サロン三五夜にて、9月23日より26日までの4日間にわたり、「白洲正子茶会」が行われました。
この茶会は、私と30年来の茶友で、美術評論家であります古橋尚氏によるもので、氏は、白洲正子さんと生前書簡のやりとりなど交流があり、白洲正子の大のファンでもあります。
氏の長年の白洲正子に関する物のコレクションの中から選りすぐりの品々を展示したり、実際その道具を使用しての茶会でありました。
私も、茶道教室の生徒数人と共に4日間お手伝いをさせて頂きました。
多くのお客様がお見えになる中、「以前に古橋さんが行われた白洲正子茶会にも参加させていただき、本日は懐かしくもまた参加致しました」と声を掛けて下さった方が複数名いらっしゃった事に驚きました。
大阪、淀屋橋にあります、菓子舗 鶴屋八幡の2階にあります茶室にて、毎月第一日曜日に、「曙会」と称する月釜がありまして、今から20年ほど昔に、私も数回その月釜をご奉仕させて頂いておりました。
その時に、古橋尚さんにお声をかけて一回だけ月釜のご奉仕を頂いた事がありました。
その時も、「白洲正子によせて」と題した茶会となりまして、今から数える事、15年前に当たります。
それからなんと、15年も経ち 場所も変わったにもかかわらず、このようにしてまたその時のお客様に再会出来るご縁に本当に感謝です。
そのお客様方は、ずっと私のブログやInstagramを見ていて下さり、応援をし続けて下さっていた事をお伺いすると、御礼の言葉もすぐに出てこないくらい、胸がいっぱいになりましま。
有難う御座いました。
毎日、毎日、ただお茶のお稽古を続けて、生徒さん達に茶道の魅力を正しく教えるべく自身の研鑽を続けているだけの日々でありますが、目に見えない所で色んな方々がこうして見守ってくださっている事に改めて気付かされました。
今回の茶会に参加下さいました多くのお客様、お手伝いして下さいました方々本当に有難う御座いました。
30年来の大茶友の古橋尚さんは私にとりましてかけがえの無い宝物であります。
沢山のご縁、それを私に与えてくれる 茶の湯 に感謝致します。
明日からは、また通常の暮らしに戻ります。
日々茶の湯に生きて行きたいと思います。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
2021年09月27日
15年ぶりのご縁に感謝
posted by 堂後茶道教室 at 17:37| 日記
2021年09月16日
吉田鶴栖居月釜
京都永観堂の門前に庵を構え、毎月茶会をされている、
吉田鶴栖居先生の月釜に久しぶりにお邪魔してまいりました。
四畳半の小間に、二畳の待合があるだけの小さな庵に釜を掛け、毎月10日以上に亘り お手伝い無しでたった1人でお茶会をされておられる吉田先生を、私は勝手に「令和の丿貫」と名付け心より尊敬申し上げております。
令和の丿貫 などと申し上げましたが、吉田先生のコレクションは素晴らしいく、そのお道具の一つ一つに毎回勉強させて頂いております。
今回の趣向も、「月」ではありますが、普通の月ではありきたりで楽しく無いので、
はてさて、どこの月やら、道具組をみてご推察下さい。と言うものでした。
僭越にも、当日は私がお正客を勤めさせて頂き、一番先に席入し、床前に座りますと、相国寺の古い時代の老師の一行「明月払清風」が目に飛び込んで参りました。
私はいきなり「来たな」と思いきや、床脇には、琵琶の香合が、薮内好みの波に雲とうさぎの染袱紗に乗せて飾ってあり、
それをみて、本日の月は、竹生島の月である事を瞬時に感じました。
先生(亭主)が席入され、席が始まりますと、生菓子、干菓子も琵琶湖やうさぎを表す物、主茶碗は復興まも無い大正年間の膳所、舟の鞆を思わす型の古瀬戸の水指、波蒔絵の大棗ときましたから、まさに、能楽「竹生島」の世界。
連客一同も、竹生島に向かう小舟の中でお茶を頂いているような気分になり、
果ては、次客にお座りの牟田さまが、竹生島の謡を詠って下さり、なんともスペシャルや茶会でありました。
しかし、それ以上に感心したのは、客の顔ぶれによりその日の一会の流れを上手に作り上げて導きかれる吉田先生の「技」に他なりません。
毎月の茶会は、すぐに満員になり席の予約がなかなか取れないプレミアムな茶会であります。
また機会があれば行きたいと思います。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
吉田鶴栖居先生の月釜に久しぶりにお邪魔してまいりました。
四畳半の小間に、二畳の待合があるだけの小さな庵に釜を掛け、毎月10日以上に亘り お手伝い無しでたった1人でお茶会をされておられる吉田先生を、私は勝手に「令和の丿貫」と名付け心より尊敬申し上げております。
令和の丿貫 などと申し上げましたが、吉田先生のコレクションは素晴らしいく、そのお道具の一つ一つに毎回勉強させて頂いております。
今回の趣向も、「月」ではありますが、普通の月ではありきたりで楽しく無いので、
はてさて、どこの月やら、道具組をみてご推察下さい。と言うものでした。
僭越にも、当日は私がお正客を勤めさせて頂き、一番先に席入し、床前に座りますと、相国寺の古い時代の老師の一行「明月払清風」が目に飛び込んで参りました。
私はいきなり「来たな」と思いきや、床脇には、琵琶の香合が、薮内好みの波に雲とうさぎの染袱紗に乗せて飾ってあり、
それをみて、本日の月は、竹生島の月である事を瞬時に感じました。
先生(亭主)が席入され、席が始まりますと、生菓子、干菓子も琵琶湖やうさぎを表す物、主茶碗は復興まも無い大正年間の膳所、舟の鞆を思わす型の古瀬戸の水指、波蒔絵の大棗ときましたから、まさに、能楽「竹生島」の世界。
連客一同も、竹生島に向かう小舟の中でお茶を頂いているような気分になり、
果ては、次客にお座りの牟田さまが、竹生島の謡を詠って下さり、なんともスペシャルや茶会でありました。
しかし、それ以上に感心したのは、客の顔ぶれによりその日の一会の流れを上手に作り上げて導きかれる吉田先生の「技」に他なりません。
毎月の茶会は、すぐに満員になり席の予約がなかなか取れないプレミアムな茶会であります。
また機会があれば行きたいと思います。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 16:23| 日記
2021年09月13日
9月の徒然に。
本日、京都永観堂近くに庵を構えておられる、吉田鶴栖居先生の月釜へ久しぶりに行ってまいりました。
月釜は、15日まで続くそうで、茶会の詳しい内容はまた、月釜が終わりました時点でご紹介したいと思います。
今日の月釜へは、三五夜店主の黒田氏と共に行き 月釜の後は2人で四条河原町に移動し、
おめんや と言う、大変洒落たうどん屋さんで遅めのお昼を済ませ、
本日2つ目の大事な予定である、Eさんとの打ち合わせに行きました。
三五夜の9月の月釜(9月23日〜26日)は、特別茶会「白洲正子によせて」となっておりまして、四日間に亘り催されます。
毎月お点前を担当してくれているA本君が今月のお点前が出来ないと言う事で、四日間は別の方に点前をお願いする事になりました。
私も、三五夜さんの「監修」と言う立場を与えて頂いている都合上、知らん顔も出来ず、四日間の内、後期の2日間は私の社中の中から やる気満々の若い男性2人に出て貰うようお願いしました。
そして、前期の2日間は、京都でお菓子作りの勉強をしながら裏千家のお稽古も熱心にされているEさんにお願いする事になりました。
Eさんはつい最近まで、京都のとある名所内にある、有名和菓子茶寮でお勤めでもあり、その茶寮にはEさん目当てのファンのご婦人方も沢山来られておりました。
打ち合わせの後、私達は最近の茶道界の事で色々と話していたのですが、
お茶の好きな方や、興味のある方は潜在的にまだまだ沢山いらっしゃるのだけど、コロナ禍からこちら、お茶の先生や教室がへり、本当の意味でのお茶のお稽古をする。と言った環境が少なくなりました。
着物を着て、お茶会に出て来て下さる方は沢山いらっしゃるけど、その中にキチンとお稽古に通っておられる方がどのくらいいらっしゃるのか?
お茶会に来て下さるのは素晴らしく良い事ですが、茶会に参加するだけのお茶では本当の茶道がどこまでお伝え出来るか不明確です。
かと言って、表千家で言う「お玄関さん」や、裏千家で言う「行躰さん」では敷居が高く初めて習う人はなかなか行けません。
茶道の裾野は、私達のような一般のお茶の先生が無ければ広がりません。
そんな意味も込めて、私達のような今は少なくなりつつある一般の茶道教室は頑張って行かないといけないし、これから若い方でお茶の先生をやってみたい。と思う人を増やさないといけません。
自分の教室だけが良くともこのままでは茶道全体が逼迫する一方であります。
などと、結局、その後電車の中でも奈良に帰りつくまで三五夜店主黒田氏とあつく語りあいました^_^!
これからも色んな手段で茶道の素晴らしさを発信して行きたいと思います。
また、それがお茶で身を立てさせて頂いております我々の使命でもあります。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
月釜は、15日まで続くそうで、茶会の詳しい内容はまた、月釜が終わりました時点でご紹介したいと思います。
今日の月釜へは、三五夜店主の黒田氏と共に行き 月釜の後は2人で四条河原町に移動し、
おめんや と言う、大変洒落たうどん屋さんで遅めのお昼を済ませ、
本日2つ目の大事な予定である、Eさんとの打ち合わせに行きました。
三五夜の9月の月釜(9月23日〜26日)は、特別茶会「白洲正子によせて」となっておりまして、四日間に亘り催されます。
毎月お点前を担当してくれているA本君が今月のお点前が出来ないと言う事で、四日間は別の方に点前をお願いする事になりました。
私も、三五夜さんの「監修」と言う立場を与えて頂いている都合上、知らん顔も出来ず、四日間の内、後期の2日間は私の社中の中から やる気満々の若い男性2人に出て貰うようお願いしました。
そして、前期の2日間は、京都でお菓子作りの勉強をしながら裏千家のお稽古も熱心にされているEさんにお願いする事になりました。
Eさんはつい最近まで、京都のとある名所内にある、有名和菓子茶寮でお勤めでもあり、その茶寮にはEさん目当てのファンのご婦人方も沢山来られておりました。
打ち合わせの後、私達は最近の茶道界の事で色々と話していたのですが、
お茶の好きな方や、興味のある方は潜在的にまだまだ沢山いらっしゃるのだけど、コロナ禍からこちら、お茶の先生や教室がへり、本当の意味でのお茶のお稽古をする。と言った環境が少なくなりました。
着物を着て、お茶会に出て来て下さる方は沢山いらっしゃるけど、その中にキチンとお稽古に通っておられる方がどのくらいいらっしゃるのか?
お茶会に来て下さるのは素晴らしく良い事ですが、茶会に参加するだけのお茶では本当の茶道がどこまでお伝え出来るか不明確です。
かと言って、表千家で言う「お玄関さん」や、裏千家で言う「行躰さん」では敷居が高く初めて習う人はなかなか行けません。
茶道の裾野は、私達のような一般のお茶の先生が無ければ広がりません。
そんな意味も込めて、私達のような今は少なくなりつつある一般の茶道教室は頑張って行かないといけないし、これから若い方でお茶の先生をやってみたい。と思う人を増やさないといけません。
自分の教室だけが良くともこのままでは茶道全体が逼迫する一方であります。
などと、結局、その後電車の中でも奈良に帰りつくまで三五夜店主黒田氏とあつく語りあいました^_^!
これからも色んな手段で茶道の素晴らしさを発信して行きたいと思います。
また、それがお茶で身を立てさせて頂いております我々の使命でもあります。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 23:29| 日記