先週の連休には3日間、東京で羽根を広げながら自分のお茶に少しでもプラスになるよう色々と遊ばせて頂いておりましたが、奈良へ帰るとその翌日からお稽古が立て続けにあり、さらには昨日は 隠れ家サロン三五夜の茶室を使ってのお稽古茶事を致しました。
お稽古茶事は、堂後茶道教室の生徒さんや私の個人的に親しくさせて頂いている先生方やその生徒さんを対象に私個人がやっております。
このお稽古茶事に関する問い合わせを、三五夜さんに何件か頂いているのですが、今のところ
三五夜さんの事業としてではなく、あくまでも堂後茶道教室の行事として行っておりました。
このお稽古茶事、
今年は夏に朝茶形式で2回行い、今回は正午の茶事の形式で行いました。
お稽古茶事と言いましても、道具の鑑賞、懐石料理の味も勉強に必要な材料でありますので、道具はそれなりの物を用いておりますし、料理も社中の中の調理師の西田さんに
私が今までの経験で得た要素を指導して料理を作って貰っております。
三五夜さんの小間は四畳半下座床ににじり口もついた正式なものです。
今回の茶事は、台目棚を用いて、茶道口もかえて、三畳上げ台目風の小間に設えてやりました。
お点前さんも、半東さんも、何よりお客様の皆さんも、ほぼ初めて経験する三畳台目の小間での茶事に戸惑いながらも、実に充実したお稽古になったと思います。
生徒の皆さんは何方も熱心に質問を多くされ、メモを取ったり、写真や動画をスマホで記録したりされておりました。
普段キチンとお稽古を積んでいても、いざ小間での茶事となれば、その方々の持っているお茶のスキルは半分も発揮できません。
やはり、実際に小間で茶事をする事で小間での動きや臨機応変に動ける力が着くように思います。
年内のお稽古茶事の予定はこれにて全て終了したのですが、
来る14日には、京都や地元奈良より珍客を迎えての正式な茶事をする事になっております。
さらに、18日には、その跡見の形で三五夜や私個人の大切なお客様をお招きしての茶事も控えております。
年内にあと2回、それもお稽古ではなく正式な茶事。^_^!!
私の先生は、「お茶事の神様」と称された数江瓢鮎子先生の弟子で、かつて東京新宿の柿伝に毎月足繁く通っておられ、そのお稽古の後は決まって先生自身がお稽古茶事をして下さり
柿伝で教わった茶事を私どもに伝授して下さいました。
私は先生の名に恥じないようなお茶事をこれからもやって行きたいと思います。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
2021年11月23日
久しぶりの東京2泊3日の旅その2
東京2日目の朝
帝国ホテルの楽しみの一つに、朝食バイキングが有ります。
以前も当ブログに書いたかも知れませんが、その内容のクオリティーは、私個人の意見ですが、利用した国内、海外のホテルの中で最も高いと思います。
特に、いちいち焼いて下さるオムレツは本当に最高であります。
しかし、残念ながらコロナ禍で帝国ホテルの朝食バイキングはまだ復活されていなかったので、ホテル内でバイキングでな無い簡単な朝食を済ませました。
朝食後、ホテル内にあります茶室東光庵を訪ねました。
東光庵を訪ねる事も、今回の旅行の目的の一つです。
東光庵は帝国ホテル4階にあり、数寄屋建築で名高い 村野藤吾氏の設計によります。
昭和45年(1970)の建築だそうですから、50年は経っています。
露地は屋内型と、屋外と二重になっておりまして、屋外部分は、4階のベランダでありながらしっかりと普通の地面のように木が植えられ灯籠、つくばい、飛び石も配置されとても美しく整備されています。
茶室は、
松濤と名付けられた三畳台目
東光庵と名付けられた四畳半
月歩と名付けられた十畳
の3席からなります。
茶室の全てはホテルの建物内にあります。
全ての茶室の名付け親は、大徳寺509世吉口桂堂和尚だそうです。
四畳半は、裏千家様の又隠ふうで
十畳は、表千家の残月ふうになっておりました。
予約をすると、和菓子と薄茶が頂けますし、茶事もやって頂けるそうです。
茶事の料亭は、ホテル内のなだ万を利用するそうです。
また、茶室を借りる事も出来て、自分の道具を持ち込んで茶会をする事も出来ます。
費用は、流石にそれなりに致しますが、東京のど真ん中の老舗ホテルの空中庭園と茶室でお茶会をするも素晴らしいでしょうね^_^!
東光庵でスタッフの方から丁寧にご説明を聞いた後、
ランチは、赤坂の料亭菊乃井へ行きました。
そもそも料亭菊乃井とは、
京都高台寺の近くにあり、大正元年(1912)の創業だそうです。
御先祖が、北政所の愛用していた井戸「菊水の井」を代々守ってこられた茶坊主であられたようで、料亭の名前を菊乃井とされ、水にこだわった料理を提供されています。
その菊乃井が2004年に東京赤坂に支店を出されました。
本店へはなかなか伺う機会に恵まれませんが、私はここ数回続けて(季節を変えて)赤坂の方に伺っております。
赤坂駅から徒歩3分ほどの便利な立地でありながら閑静や住宅地の中にあり、さらに細い路地の奥に建物がありとても静かにお食事が頂けます。
基本は京料理でありながら、お味は言うまでも無く、斬新な発想の中に細やか季節の移ろいを表して、大いに茶懐石の参考になり大変勉強になります。
私自身の茶事の料理にも、盗ませて頂いた工夫も沢山あります。
今回の旅は、自身の茶の湯に新たな発想を探し求める旅でもあります。
コロナ禍で出来なかった知識とアイデアの「仕入れ」を沢山ならなくてはなりません。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
帝国ホテルの楽しみの一つに、朝食バイキングが有ります。
以前も当ブログに書いたかも知れませんが、その内容のクオリティーは、私個人の意見ですが、利用した国内、海外のホテルの中で最も高いと思います。
特に、いちいち焼いて下さるオムレツは本当に最高であります。
しかし、残念ながらコロナ禍で帝国ホテルの朝食バイキングはまだ復活されていなかったので、ホテル内でバイキングでな無い簡単な朝食を済ませました。
朝食後、ホテル内にあります茶室東光庵を訪ねました。
東光庵を訪ねる事も、今回の旅行の目的の一つです。
東光庵は帝国ホテル4階にあり、数寄屋建築で名高い 村野藤吾氏の設計によります。
昭和45年(1970)の建築だそうですから、50年は経っています。
露地は屋内型と、屋外と二重になっておりまして、屋外部分は、4階のベランダでありながらしっかりと普通の地面のように木が植えられ灯籠、つくばい、飛び石も配置されとても美しく整備されています。
茶室は、
松濤と名付けられた三畳台目
東光庵と名付けられた四畳半
月歩と名付けられた十畳
の3席からなります。
茶室の全てはホテルの建物内にあります。
全ての茶室の名付け親は、大徳寺509世吉口桂堂和尚だそうです。
四畳半は、裏千家様の又隠ふうで
十畳は、表千家の残月ふうになっておりました。
予約をすると、和菓子と薄茶が頂けますし、茶事もやって頂けるそうです。
茶事の料亭は、ホテル内のなだ万を利用するそうです。
また、茶室を借りる事も出来て、自分の道具を持ち込んで茶会をする事も出来ます。
費用は、流石にそれなりに致しますが、東京のど真ん中の老舗ホテルの空中庭園と茶室でお茶会をするも素晴らしいでしょうね^_^!
東光庵でスタッフの方から丁寧にご説明を聞いた後、
ランチは、赤坂の料亭菊乃井へ行きました。
そもそも料亭菊乃井とは、
京都高台寺の近くにあり、大正元年(1912)の創業だそうです。
御先祖が、北政所の愛用していた井戸「菊水の井」を代々守ってこられた茶坊主であられたようで、料亭の名前を菊乃井とされ、水にこだわった料理を提供されています。
その菊乃井が2004年に東京赤坂に支店を出されました。
本店へはなかなか伺う機会に恵まれませんが、私はここ数回続けて(季節を変えて)赤坂の方に伺っております。
赤坂駅から徒歩3分ほどの便利な立地でありながら閑静や住宅地の中にあり、さらに細い路地の奥に建物がありとても静かにお食事が頂けます。
基本は京料理でありながら、お味は言うまでも無く、斬新な発想の中に細やか季節の移ろいを表して、大いに茶懐石の参考になり大変勉強になります。
私自身の茶事の料理にも、盗ませて頂いた工夫も沢山あります。
今回の旅は、自身の茶の湯に新たな発想を探し求める旅でもあります。
コロナ禍で出来なかった知識とアイデアの「仕入れ」を沢山ならなくてはなりません。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 23:04| 日記
2021年11月22日
久しぶりの東京2泊3日の旅その1
コロナの感染状況も何とか少し落ち着きを見せてくれているので、今回思い切って東京へ2泊3日の旅に出ました。
今回の旅の目的は、以前より行きたいと思っていたところが、この緊急事態宣言の中止に伴い営業を再開した事で それらを訪ねて回る。と言うものです。
上京は2020年の2月以来ですから、実に1年9ヶ月ぶりになります。
2泊とも宿は、帝国ホテルです。
ここ数年間、東京旅行の時は毎回帝国ホテルにしているのですが、前回は、取り壊し寸前のホテルオークラの別館に致しましたので、帝国ホテルに泊まるのはおよそ3年ぶりになります。
久しぶりに見晴らしの良い部屋を希望した所、タワー館の最上階(31階)のお部屋を取って下さいました。
帝国ホテルは宿泊料に対して、設え、セキリュティー、サービス、クオリティーが高く、私は決して宿泊料が高いとは思いません。
さて、初日の本日ですが、朝は8時台の新幹線に乗り先ずは新横浜で降りて、東京都町田市にあります「武相荘」へ行きました。
先月、私が監修を務めさせて頂ている、茶の湯サロン三五夜にて、白洲正子茶会をしたばかりで、今回是非とも武相荘を見学したいと強く思いました。
武相荘そのものは、田舎家に白洲正子ゆかりの色んな物を陳列された所でありますが、その昔、白洲正子がこの家で暮らし、執筆し、時には囲炉裏を囲み文化人たちと夜を徹して語りあった様子を思い浮かべると、非常に感慨深いものでありました。
武相荘見学の後、夕刻にはホテルにチェックインし、夕食は、これまた 以前から行きたかった、南青山にあります茶懐石の店、「即今」であります。
即今は宗和流の宗家が監修し運営されております。
三畳台目の小間、三畳の小間はじめ、小間の勝手襖を開けたらカウンターバーに早変わりの驚くべき料亭サロンでありました。
私達は、即今コースと言うのを頂きました。
正式な茶懐石の形式で一汁三菜に、カクテル、小間でお点前ありの薄茶がついておりましす。
器も味も言うまでも無く一流で、お点前や給仕を一生懸命して下さった若い店員の方々の姿にも感動致しました。
店員さん達も皆さん、宗和流のお茶のお稽古をされているようです。
やはり、私どものようにお茶をする者は、同じようにお茶をされている方からのもてなしは本当に心地よいものです。
明日も色々な珍道中がまっております。
また、続きを書いて、皆さまにお話したいと思います。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
今回の旅の目的は、以前より行きたいと思っていたところが、この緊急事態宣言の中止に伴い営業を再開した事で それらを訪ねて回る。と言うものです。
上京は2020年の2月以来ですから、実に1年9ヶ月ぶりになります。
2泊とも宿は、帝国ホテルです。
ここ数年間、東京旅行の時は毎回帝国ホテルにしているのですが、前回は、取り壊し寸前のホテルオークラの別館に致しましたので、帝国ホテルに泊まるのはおよそ3年ぶりになります。
久しぶりに見晴らしの良い部屋を希望した所、タワー館の最上階(31階)のお部屋を取って下さいました。
帝国ホテルは宿泊料に対して、設え、セキリュティー、サービス、クオリティーが高く、私は決して宿泊料が高いとは思いません。
さて、初日の本日ですが、朝は8時台の新幹線に乗り先ずは新横浜で降りて、東京都町田市にあります「武相荘」へ行きました。
先月、私が監修を務めさせて頂ている、茶の湯サロン三五夜にて、白洲正子茶会をしたばかりで、今回是非とも武相荘を見学したいと強く思いました。
武相荘そのものは、田舎家に白洲正子ゆかりの色んな物を陳列された所でありますが、その昔、白洲正子がこの家で暮らし、執筆し、時には囲炉裏を囲み文化人たちと夜を徹して語りあった様子を思い浮かべると、非常に感慨深いものでありました。
武相荘見学の後、夕刻にはホテルにチェックインし、夕食は、これまた 以前から行きたかった、南青山にあります茶懐石の店、「即今」であります。
即今は宗和流の宗家が監修し運営されております。
三畳台目の小間、三畳の小間はじめ、小間の勝手襖を開けたらカウンターバーに早変わりの驚くべき料亭サロンでありました。
私達は、即今コースと言うのを頂きました。
正式な茶懐石の形式で一汁三菜に、カクテル、小間でお点前ありの薄茶がついておりましす。
器も味も言うまでも無く一流で、お点前や給仕を一生懸命して下さった若い店員の方々の姿にも感動致しました。
店員さん達も皆さん、宗和流のお茶のお稽古をされているようです。
やはり、私どものようにお茶をする者は、同じようにお茶をされている方からのもてなしは本当に心地よいものです。
明日も色々な珍道中がまっております。
また、続きを書いて、皆さまにお話したいと思います。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 00:22| 日記