2021年12月30日

今年の私の漢字一字は「半」(なかば)

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昨日、今日の2日に亘り、堂後茶道教室の吉例 忘年おさらい会を大森教室で致しました。

今年も昨年とほぼ同じ内容で、みんなで一年の無事を祝ってお蕎麦を頂きながら、簡略な向付と一献を頂きます。
その後は、お濃茶を頂き、薄茶はみんなで七事式の一つ「数茶」と言う式を致しました。
七事式は、普段のお稽古ではなかなか出来ないので、この様な時に特別稽古的にやります。
数茶は、皆さんだいたい出来るようになられましたので、来年は七事式のうち何か別の式に挑戦したいと思っております。

さて、この忘年おさらい会で忘れはいけない大切なセレモニーの一つに、「今年を漢字一字で表すと。」のコーナーがあります^_^!
これは、参加した方それぞれが、今年の一年を漢字一字で表す。と言うものです。
皆さんお一人お一人、それぞれ感慨深く一字を語って下さいました。

最後に、私の一字を皆さんに報告するのですが、私の今年一年を現す一字は、「半」(なかば)でした。

この意味をお話ししますと、
今年の私のお茶は、教室でのお稽古もやりたい事を一定の目標に達し、茶の湯部門の監修をさせて頂いているサロン三五夜でも当初私が思っていた以上の成果を上げる事が出来ました。
また、5回に及ぶ茶事もお客様に喜んで頂いた結果を得たり、回りの人も育ってくれました。
それに、18年間お世話になった高御門教室も一つの区切りに達して、家主の白井様にも心より深く御礼の気持ちをお伝えしたところであります。

このよあな様々な事柄から、私自身の茶の湯はここで一つの頂上を見た。
と自分自身では、疑う余地もなくその様に思っておりました。

その様な話を一部の社中を含め数人に話ししておりましたら、
皆が口を揃えて言うのは、
「今年から精力的に初めた茶事を更に良いものし、来年以降に繋げて欲しい」とか、
「ご自宅大森教室での稽古の日が増えるので、稽古時間や内容などさらにパワーアップして欲しい」とか、
「今までの稽古のやり方にプラスし、新しい稽古のやり方を追加し、来年以降、堂後茶道教室のホームページをリニューアルし、または、Instagramを通してその事を周知しては?」
などと、次々と意見や要望が出て、さらには まだまだ道半ば。登山に例えると未だ5合目。などと言って下さる方もいらっしゃいました。

私自身も、その事に気付かされて、新たな意欲が奮い立ちました。

よって、今年の一字は、「半」(なかば)と致しました。

頂点では無く、まだ道半ば。と言う事です。

ある有名な方が、おっしゃっていました。
「人生は、山の頂上にいるかのような絶頂期の時もあれば、下り坂の時も 更には谷底の時もあります。ただ、山の頂上にずっといれば、それは遭難です。やがて食料も尽きて命さえも尽きてしまうかもしれません。一旦頂上に登っても必ず下山しないといけない時は誰にでもきます。
しかし、下山してたとえ谷底にいたとしても卑下する事なく、次に更なる高い山に登る為 力を蓄え時期である。と思いなさい」と言う言葉です。
私はこと言葉は当たっていると思います。

来年、再来年と、いつか本当の頂上を見る事が出来るように、もう少し精進を続けさせて頂きたいと、この年末に際して強く思った次第です。

堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
posted by 堂後茶道教室 at 02:41| 日記

2021年12月25日

思いがけないクリスマスプレゼント

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今年も色んな事がございましたが、やはりその中でも茶の湯に関係のある出来事が私の思い出の中の大部分を占めると思います。

今日は、夕刻から明日の高御門教室の土曜日クラスのお稽古用のお菓子の調達と、隠れ家サロン三五夜の12月の月釜(3日間あり、本日が初日)の跡見を済ませて帰宅致しましたら、名古屋の友人から小包が一つ送られてきていました。

その友人とは、このブログにも度々登場しております、名古屋の陶芸家で古美術や石の収集家で、評論家であります 古橋尚氏です。
氏は白洲正子さんと生前交流があった事から彼女の事な誰よりも詳しく、誰よりもファンで、彼女にゆかりの物を沢山所持しておられます。
いわば、「白洲正子評論家」の第一人者であると私は考えます。

その氏が、去る9月23日〜26日の4日間、私どもの依頼に答えて、三五夜で、9月の月釜を担当して下さいました。
もちろん、タイトルは白洲正子茶会として。

その時の記事が、陶芸の趣味の月刊紙「陶遊」の2022年1月号に載りました。

今日 氏から届いた小包(思いがけないクリスマスプレゼント)は、陶遊2022年1月号であります。

早速記事に目を通し、何度も読み返しているうちに、あの楽しかった9月のお茶会が頭の中に蘇がえって参ります。

何人かの当教室の生徒さんや、知人の方々に手伝って貰った事、
前日準備で、待合にどうしても飾りたくなって、激しい雨の中 氏の作品の黄瀬戸の大きな壺を私の家にずぶ濡れになって取りに帰った事、
最終日に席が終わった後、スタッフのみんなと花道家の小川珊鶴先生もご一緒に食事をして文章に現せ無いほどの面白いお話しを沢山した事など、
本当に楽しい思い出が溢れて参ります。

4日間と言ういつもより長い日数のお茶会でありましたが、何人もの心が一つになり「お客様をもてなす」と言う目標に向かって進み、一つのお茶会を成功させる。と言う達成感は私たちにとりまして何よりも大きな喜びだと思います。

その気持ちを改めて思い出させてくれた、今日の一冊の雑誌は、何よりのクリスマスプレゼントでありました。

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posted by 堂後茶道教室 at 00:23| 日記

2021年12月18日

今年最後の茶事終了

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本日、隠れ家サロン三五夜にて、今年最後の正午の茶事を行いました。

思い返しますに、今年は正式な茶事を今日の分を含めると5回やらせて頂きました。

今日の茶事のお客様は五名様でした。
顔ぶれは、長年堂後茶道教室や三五夜プレミアム教室でお稽古をされているベテランの生徒さんや香道の先生など一年の茶事の締めくくりに相応しいクオリティの高いお客様でありました。

今日は今シーズン1番の冷え込みで、待合の手あぶりも、半東役のA君お手製の藁灰にたっぷりと炭を熾しお客様をお迎えしました。

待合の床は、暮れの鐘を意識し入江為守筆の和歌短冊幅、鐘の声何処 を掛けました。

本席は、本来は四畳半下座床の席でありますが、今回は即中斎好みの台目棚を置き 台目の小間に設えました。
初炭点前には、干支の牛を形どった香合を使い納めさし、
後炭点前にた、寅の干支の香合を使い、干支送りを致しました。

春日若宮様の御祭の風情やら、歳暮の風情などをと取り入れた道具組で致しました。

お料理(懐石料理)は、社中で調理師でもある西田氏と、同じく調理師の三五夜店主黒田氏の弟さんが担当して頂きました。
とにかく、温かさを感じるお献立を中心にして頂きました。

向付、蕪蒸し(焼穴子、銀杏)べっこう餡仕立
汁、白味噌に、胡麻豆腐星形にぬきて
替汁、白味噌に、南京銀杏形抜き、銀杏添えて
煮物、蟹眞蒸 柚子、青菜、椎茸添えて
焼物、かます幽庵焼き 花大根添えて
焚合せ、鯛の子 金時人参 青菜
和物、蓮根、パプリカ、昆布三杯酢
和物、ほうれん草胡麻合え
小吸物、白菜すり流し黒胡椒散らし
八寸、里芋木の芽味噌 蛸柚子散らし
酒肴、数の子わさび
香の物、紫葉漬、紀の川大根、蕪葉の3種

菓子、寒牡丹 本家菊屋製

お客様にもご満足頂けたと思います。

これにて本年の茶事は終了したものの、年内は週稽古があと何度か残っております。
また、12月28日、29日にはおさらい会とまだまだ行事が残っております。

あと一息、ラストまで頑張ってゆきます!

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posted by 堂後茶道教室 at 20:56| 日記
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