2022年02月21日

今年第一回目の研究会

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2月に入り、色んな行事も落ち付いてまいりましたので、先日、久しぶりに研究会を致しました。
研究会と申しましても、内容は通常のお稽古の延長線のようなものでありますが、
堂後茶道教室の場合、通常のお稽古で出来ない内容の点前などを、生徒さんの習熟度や経験年数によりクラス分をして行っております。
具体的な科目の内容はそと都度変わりますが、研究会に参加される生徒さんの希望をお聞ききして決めております。

先日の研究会は、参加生徒さんのご要望から、
茶通箱、壺飾、唐物(真)を行いました。

当日になって急に希望を変更されたり、思いつかれる生徒さんもいらっしゃいまして、
研究会となれば、受ける生徒さんよりも、指導する私の方がヒヤヒヤする時もあります(笑)
しかし、私にとりまして、この緊張感こそが、お茶の先生として立っております一つの大切な礎思っております。^_^!

また、熟練された生徒さんからは、点前の順番や型などの質問よりも、その点前に関する意味や大義の説明を求められる事も最近は沢山あります。

よって、型や、やり方だけ覚えておりましてもそれではキチンと教えている事にはなりません。

堂後茶道教室の場合、殆どの方は初めてお茶を習う方が多く来られます。
通常稽古でも 先ずは、その方々にもただ単に型や順番だけ教えてるのでは無く、「なぜそうするのか」とか、「そうする事によって何が良いのか」と言った事をゆっくり教えております。
早く型だけを覚える事よりも、「意味」を覚えてこその茶道であります。

今年初めての研究会を受けられた生徒の皆さんも、さらにもう一歩茶道の奥に進まれたら私も大変嬉しく思います。

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posted by 堂後茶道教室 at 22:45| 日記

2022年02月13日

志野焼の向付

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先日、私が茶の湯部門の監修とプレミアム茶道教室の講師も勤めさせて頂いております、サロン三五夜の少し遅めの初釜も終わり、これにて昨年末の「年末おさらい会」にはじまる年末年始の一連の行事を一つの区切りがつきました。

今年も昨年同様、何度となく茶事を致したいと思っております。

今日は、久しぶりに何の予定も無く、また、午後からは生憎の雨であり、
これから催す何度かの茶事の準備と確認の為、朝から蔵の中をゴソゴソと物色しておりました。

すると志野焼の向付が出てまいりました。

数年ぶりに奥の方から出てきましたので、座敷に持ち帰り、箱から出して並べてみました。

向付(むこうずけ)とは、茶事に於ける懐石の時に折敷(おしき)と呼ばれるトレーに、飯椀と汁椀と共に乗せて客に出す器の事を言います。
トレーの上には、飯椀、汁椀が手前に乗っているのに対し、向付は、向こう側に乗っている事から向付(むこうずけ)と言います。

また、最近では向付に盛り付ける食材は大抵、魚の刺身や昆布しめが主流ですが、茶事の趣向や季節によって、色んな食材が用いられる場合があります。
例えば、仏事の茶事などは、蒟蒻や野菜など用いられる事があります。
要は、酒の肴(さかな)である事が1番の役目であろうと思います。

向付は、殆どの場合陶磁器になります。
特殊な場合で、漆器や夏などは、ガラスを用いられたり、
さらに特別な趣向で、蓮子葉など葉っぱが用いられた例もあります。

今日ご紹介するのは、「志野焼」です。
志野焼は、美濃焼の中の一種で志野釉と言われる白い釉を使って焼かれております。
赤い(赤志野)や、鼠志野などもあります。
歴史は古く、安土桃山時代に遡り
当時の茶人、志野宗信の好みにより焼かれた事が志野焼の名前の起源とも言われております。
向付だけでは無く、茶碗、水指、茶入、香合など色んな形状の物があります。

どの季節にどの器を使い、その時の趣向に合わせてどんな献立にするか。

これからの茶事で色々と料理人とも相談しながら、今年も楽しい茶事をやって参りたいと思います。

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posted by 堂後茶道教室 at 17:34| 日記

2022年02月08日

立春も過ぎました。

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茶道をやっておりますと、季節の変わり目と歳時期を敏感に受け止める事が出来て、日本人らしい日々の暮らしができます。

先日のお稽古では、「福豆」と称するこなしのお菓子を頂きました。
ご製は、奈良東大寺転害門近くにあります、萬林堂と言う菓子舗であります。
時より稽古に使わせて頂いておりますが、その度に作りたてを教室まで届けて下さいます。


床には、奈良西大寺で昭和〜平成の初めに菅長を勤められた、松本実道和尚の 
耐百雪梅花潔(ひゃくせつに耐えて 梅花潔し)の軸を掛けました。

松本実道様は、当時西大寺、生駒宝山寺、般若寺の三ケ寺の菅長を兼任された大変立派な和尚様で奈良で100年に1人いるか居ないかとさえ言われる程の名僧であられました。

100年に1と言いますと、今、私達はまさに100年に1度と言われている伝染病に苦しめられております。

この軸のように私達は、百雪に耐えて潔らかな梅花を咲かせる事が出来ますよう、福豆を頂き邪気を払いたいものです。

100年に1人と謳われた逸材の名僧に100年に1度の迷情を救って頂きますように。

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posted by 堂後茶道教室 at 21:30| 日記
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