夕刻、常宿であります帝国ホテルに到着しました。
数年前に、たまたま安い旅行サイトで見つけ帝国ホテルに泊まってから、ホテルマンのサービス、ホテルのクオリティの高さ、立地の良さなど、茶人である私にとりまして、学ぶ点が山ほどあり
それ以降、東京では必ずこのホテルを利用し、癒されながら大いに勉強しております。
茶の湯は、もてなしの心を鍛え、養うのが大きな目的の一つであります。
質の良いホテルの従業員さんの立ち居振る舞いには本当に毎回学ぶべき点は沢山あります。
帝国ホテル新館は、2024年、本館は2030年頃に立て替えがあるそうで、いまの建物にあと何回泊まれることでしょうか。
さて、部屋に案内され、軽くシャワーを浴びて、着替えてから夕食の時間です。
今日は、思いがけず幸せなサプライズがあり少し食事を頂きましたが、やはり、移動し小腹が空きましたし、このまま就寝まで何も食べないのも心細いので、
軽く蕎麦でも!と思い、久しぶりに、神田にあります
「かんだやぶそば」に行きました。
帝国ホテルに近い山手線有楽町からほんの数駅で神田駅に着きます。
神田駅からかんだやぶそばまでは徒歩5分ほどです。
かんだやぶそばは、創業1880年(明治13年)で140年以上を誇る老舗で、薮蕎麦の総本家であります。
私は、東京のそばつゆの味が好きです。
本当の味をご存知で無い方は、
やたら東京の出汁は醤油臭いとは、辛いとかおっしゃる方がいらっしゃいますが、
それは、安ものの店では時にはそんな味もあるかも知れませんが、キチンとした店の味はそんな事はありません。
濃口醤油を使っておられて、濃い色ではありますが、私達には逆に新鮮に美味しそうに見えますし、決して辛くありません。
むしろ、ザラメ砂糖を使っているかのような(実際に使っているかどうかは知りません。^_^!)深い甘みもあり、関西では味わえない旨味があります。
因みに、阪急梅田店の12階に「やぶそば」があり、この店は、「かんだやぶそば」より正式にのれん分けのされた店で、大阪でも同じような味が楽しめます。
かんだやぶそばは、2013年(平成25年)に火災にあってしまい現在の店は新しいですが、火災前は、東京都選定歴史的建造物にしていされており、趣きのある建物でありました。
お蕎麦を頂いたら小雨が降り出し、しっとりと雨に濡れ風情ある神田の街をあとにホテルに戻りました。
ホテルの窓から丁度JR山手線や雨に霞む東京の夜景が見えました。
今日一日の楽しかった事を回想しながら、明日、明後日の予定に胸を膨らませ、東京茶の湯の旅一日目は暮れゆきました。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
2022年05月20日
東京茶の湯の旅その2
posted by 堂後茶道教室 at 01:02| 日記