2022年12月13日

来庵入門

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本日、12月13日は、京都では古くより「正月事始め」の日とれ、さまざまな迎春準備をし始める日とされております。

テレビのニュースなどにも良く取り上げられますが、芸妓さんや舞妓さんが、師匠やお茶屋さんに挨拶回りするのも京都の事始めの一つの風物詩ですね。

私ども茶の湯の世界でも、実は今日は特別な日でありまして、茶の湯入門者(希望者のみ)が千家家元へ行き、家元宗匠から直に入門のお許しを頂く、「来庵入門」と言う儀式のある日です。

皆さんご存知の通り、千家の免状は、
入門に始まり、続いて習い事、飾物などいくつかの段階があります。
その中で、1番初めの「入門」のみ、希望すれば、家元へ出向き直に頂戴出来るようになっています。
もちろん、希望しなければ、各先生からの取り付ぎによる「通信入門」となりこちらの方が圧倒的に多く、一般的であります。
また、通信入門は、年中いつでも人生が可能であるし、次の免状である「習い事」と同時に申請する事も出来ます。

今日は、三五夜教室のRさんを、「来庵入門」に千家家元にお連れしました。

Rさんは、母方のお婆様の代から3代にわたり表千家のお茶をお稽古されており、今回はお母様のたってのご希望で来庵入門を家元にお願い致しました。

私は、洋服で少し早めに京都入りし、家元近くの表千家会館で着物の着替えをさせて頂き、荷物も預かって頂きました。
綺麗な会館で冷暖房完備の個室を利用させて頂き、荷物まで丁寧に預かって頂き、全て無料。
本当にありがたいです。

着物に着替え、Rさんとお母様と合流し、しばし家元周辺を散策し、
その後お母様は、贔屓の道具屋さんにてお待ち頂き、私とRさんは、千家家元へ。

門を潜ると別世界の清浄の世界。

家元の門は何回潜らせて頂いても、そのパワーに圧巻されます。
これぞまさしく「市中の山居」
時が止まったようでしす。

私は、たまたま縁あって、表千家に入門しておりますが、表千家は千家の本家であり名実共に、茶の湯の中の茶の湯。茶道の頂点であることは、言うべくもありません。
芸能人やメディアや、スポーツ選手の知名度に頼らなくとも、無言の中にその貫禄は揺らぎません。
また、社中を洗脳するような事もなさいません。
表千家で本当に良かったと思います。

さて、時間が参りまして、脇の玄関に手続きをし、待合に入り、「親席」と呼ばれる、8畳、8畳、10畳の三間続きの広い部屋に移りました。
総勢は、先生方と生徒さんを合わせて30人強ほどであったと思います。

まず、猶有斎家元宗匠がお入りになり、お話しがあり、続いて、小さな折敷に、小吸物が出せれました。
小吸物の中身は、白味噌に、紅白の結び麩、小豆の汁でした。
一同で頂いたら、次に八寸。鯛の寿司、海老、蕗がもられ、家元宗匠、宗旦宗匠、三木町宗匠(家元御舎弟)はじめ、玄関の宗匠方が総出で皆に八寸を取り分け下さり、家元宗匠は、全員にお灼して下さいました。

盃事も無事に終わりますと、次に白湯を頂き、続いてお菓子が出されて、薄茶の点出しを頂き、生徒さんは、扇子を頂かれました。
また、生徒さんは、小分けして奥の祖堂(利休さんを御祀りしている御堂)にお参りもありました。

今日、来庵入門をして、初めて家元に入り、家元宗匠にお目にかかったRさんにとっては、一生忘れる事の無い思い出の一つになったに違いないと思います。

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posted by 堂後茶道教室 at 23:46| 日記
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