お家元宗匠自らの丁寧な炭点前を拝見の後、広間の椅子席に座を移し、次は点心席です。
お炭点前を拝見した8畳敷から点心を頂く広間までは、細長いお邸を廊下伝いに少し玄関に戻ったところにあります。
今回頂きましたのは、点心と言いましても懐石の形態になっておりました。
脚のついた朱塗りの御膳に、懐石と同じように向付、飯椀、汁椀が乗っております。
貝を合わせた形の向付は、弘入の作だそうでとても美味しい鯛のお刺身が盛り付けられておりました。
飯椀は、コロナ対策か、それともお流儀なのかはわかりませんが飯器によるおかわりがなく始めから沢山のごはんがよそられており、そのご飯もお正月だからなのか、小豆飯でした。
汁椀は、白味噌に紅白の生麩に解き辛子。
私どもも、白味噌の汁は作りますが、何故か京都で頂く白味噌はいつも一味違います。
(一味違いう?、、なんか昔のお味噌のコマーシャルみたいですね)(笑)
続いて煮物椀、煮物は、みぞれ汁に柔らかな眞蒸でした。食べた感じ何の眞蒸かわかりませんでした。
後は焼物、風呂ふき大根、八寸と続きます。
八寸では、お家元、先代家元が調子を持ってお出ましになり、銘酒、金箔入りの「加茂鶴」を頂きました。
隣の正客席にお座りの大西先生の盃に金箔な入り、正に吉兆でございます。
その後、香の物、お湯を頂き
お菓子は縁高で出てきました。
実は、このお菓子こそ、
泣く子も黙る、日本一高価な花びら餅
京都川端道喜の花びら餅 であります!
下世話でございますが、この花びら餅、、
たしか、お値段が数年前に1個1,500円と聞いた事があります。
最近は、さらに値上がりしたとかしてないとか。
私も、以前から食べたいと思いながらチャンスに恵まれず、今回、生まれて初めて頂きました。
大西先生曰く、中のお味噌が垂れるから 予め懐紙を2枚重ね四つ折りし、その中に挟んで食べなさい。と。
私は、感動と興奮でドキドキしながら、まず一口かぶり付きました。
すると、中の白味噌が案外垂れずに良い感じで、丁度、クリームパンのクリームのようでした。
お味は、お値段に負けず劣らず、それはそれは美味しゅうございました。^_^!
そんなこんなで、懐石を済ませて、次は後座。
懐石を頂いた席にそのまま留まり、お家元が打たれてる銅羅の音を待ちます。
次号へ続く。
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2023年01月17日
速水滌源居初釜清々しき。その2
posted by 堂後茶道教室 at 23:05| 日記