2021年05月02日

美しき夕ざりの茶事その2

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当ブログの前回のお話しで、夕ざりの茶事における 白昼から夕闇にせまる時の美しさの一部を紹介いたしましたが、
茶事の美しさは、景色、道具、料理だけではなく、「人の心の美しさ」も見事に引き出してくれます。

例えば、連客同士に致しましても、わずか4時間程度の茶事を一回共に経験しただけで、お互いのお茶に対する気心が知れて、数年くらいお付き合いした茶友と同じくらい仲良くなれます。
また、客と亭主との間でも同じ事が言えます。
これは、本当に不思議な事です。

茶事とは、同じメンバーで同じ場所で何回やろうとも、同じ茶事にはけっしてならず、一回一回の茶事が、まさに「一期一会」であります。

それは、もてなす亭主も、もてなされる客も、それぞれ持ち合わせた在らん限りの思いやりの心を遣い、その時、その時の茶事を人生の最高のものにしようと努力するからです。

言わば、茶事に携わる者全ての最も美しい心の共演であります。

今回の茶事も、平素より親しくて頂いていたご亭主ではありましたが、茶事に呼ばれるのは初めてで、この茶事でご亭主の人柄、優しさが改めてて感じ取る事が出来ました。
ご連客も、お一人はその日に始めてお目にかかるお方でしたが、その誠実な人柄、知識の深さを知りました。
僅か4〜5時間の間に、主客共にとても親しくなり、私にとりましては、何年も前からの知り合いのような大切な茶友の1人になりました。

そもそも茶道の大切な修練の一つに、「思いやりの心を養う」事があります。

茶道の経験を積み、修練を重ねて来た者同士であるからこそ築き上げる事のできる友情はあります。

と、申しましても、時折、皆んなが嫌な気分になる人が連客の中にいらっしゃる場所もあります。(例えばお茶会警察のようなオバアさんとか^_^!)
しかし、そのような、嫌われ茶人は、最近はかなり減り、絶滅寸前にまで減少しております。
巣ごもり生活で、茶会、茶事もだんだん減り、巣ごもり解除後には、もうほぼ絶滅しているかも知れません(*´ω`*)

まあ、人様の事はさておき、

今後も美しい心の方々に接し、ひいては、社会生活においても、内面から美しくある為に、お茶の修練を積みつつ、指導に当たって行きたいと、改めて
今回の茶事を通して認識致しました。

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posted by 堂後茶道教室 at 23:12| 日記
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