静かに降ったりやんだり。
また、降ったと思えば、突然ザーっと音を立て雨足が強くなったり、本当に梅雨らしい雨であります。
しかしこの雨で、草木も潤い、山は青く、水は緑色を湛えます。
その様な雨滴の音を聞きながらのお稽古、釜の湯の沸る音と何とも言えぬ美しいハーモニーを奏でております。
いつもと変わらず、お茶室の中では、時には明るい笑い声、時に真剣な眼差し点前をじっと見ていらっしゃいます。
この様なお稽古の姿は、梅雨の空に似ているかも?と、1人頭の中で考えておりましたら、 少し笑えてきました。
季節を先取りしたお菓子は、夏蜜柑の果汁で作られた寒天で、冷たく冷やし、
たっぷりの水で濡らした木地の片木板に乗せてお出ししました。
銘々に添えております黒文字は、六寸であります。
これも、たっぷり水を含ませ用います。
時折差し込む薄日に、お菓子も水に濡らした菓子器もキラキラと輝き見た目にも美しく頂戴致しました。
今日の木曜日教室は、早朝から始まり、お昼に終わりまして、
生徒さん達が色とりどりの傘の花を咲かせて、飛び石を一歩つづ渡って帰って行かれます。
お稽古後、水屋にて丸炉ならぬ ポットのお湯で、梅雨の盛りの音を聞きながら
独座観念の一服を頂いておりました。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
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