私の教室は、
奈良町にある古い町家の高御門教室
自宅でもあります大森教室
JR奈良駅前の和文化サロン、三五夜
大阪芸術大学学生による茶道サークル
の4つであります。
学生さんの茶道サークルは、現在、大阪芸術大学の方でもリモート授業が多く、学生さんが集まれないので、暫くお休みをしております。
再開次第、同大学O Bで、私の弟子でもあるA君に代稽古に行って貰う予定であります。
上記の3箇所は、このコロナ禍でも安全対策に最善を尽くしながら、やっております。
その内で今回は久しぶりに、高御門教室の様子を少しご紹介させて頂きます。
5月の初めに風炉に致しておりましたが、初風炉の時期は、少々大振りの阿古陀の形の前欠風炉を使用しておりましたが、今年は梅雨入りも早く、かなり早い時期から夏日のような暑い日もありましたので、5月末には、鬼面の切合風炉に替えました。
さらに、6月に入って早々に「桑小卓」と呼ばれる小振りの棚を出し、その棚に合わせて「平建水」、蟹の形の蓋置などを出して楽しんでおります。
また、茶器は、流水に蛇籠蒔絵の平棗で、蓋裏には、稽古の怠りを諌むるかのように、蛍が飛び交っております。
両器拝見に回り、お客様が蓋を開けたら蛍が見えて、「あら!可愛い!」と、毎年使っているのに、キチンと喜んで下さるので、改めて感謝です。^_^!
桑小卓にした初めの週は、普通の薄茶点前や、濃茶点前をお稽古するのですが、2週目ともなりますと、せっかく棚を出しているのだからとて、習事八箇条の内から、組合点や、仕組点、炭点前も、「盆香合」などを致します。
今日も何人かの生徒さんが、組合点をされ、組合点の炉と風炉の違いを、キチンとメモをとりながら真剣に勉強されていました。
床は、高御門教室の家主様が育てておられる紫陽花を一輪頂戴し、麦の穂の絵(麦秋)の軸と共に飾られています。
今の時代は、蛍は早苗の頃でありますが、この絵の書かれた明治時代は、麦秋と蛍の時期が同じであった事が良くわかります。
今日の奈良市内は、気温はさほど高く無かったものの、湿度が高く、少し蒸し蒸しした状態ではありましたが、戸、障子を開け広げお稽古しておりますと、南円堂の鐘の鳴る頃には夕風も涼しく、なんとも佳い夏至近くの夕ざりのお稽古でありました。
明日は早朝から、大森教室で「唐物」と呼ばれる口伝の点前の研究会を致します。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
【日記の最新記事】