1年の半分が終わり、折り返し地点です。
7月1日の本日、大森教室では朝からお稽古をしておりました。
生憎の雨混じりのすっきりしない天気でありましたが、月も変わったことだし、本席の床や、待合の壁床の掛物も変えました。
本席の床には夏の涼を呼ぶ「瀧」(大徳寺弧篷庵先住、大徳寺525世住持 小堀卓厳和尚筆)の一字を掛けました。
さて、お花は何を。と庭を探しておりましたら、「半夏生」(ハンゲショウ)が二輪ほど咲いておりましたので、姿が賢いと思った方を一輪手折りまして、釣舟の花入に入れました。
そもそも半夏生とは、ある一定の期間の呼び名であります。
夏至(本年なら6日21日)から数えて11日目の7月2日から7月7日の5日間の事をさします。
関西では半夏生の期間に蛸を食べる習慣もあると聞いております。
丁度その頃に花を付けるのが、半夏生と言う花であります。
また、花弁に近い葉の1枚が、半分だけお化粧をしたみたいに白いところから、(はんげしょう)とも言われているようです。
明日から季節の半夏生が始まりまして、時節にピッタリでありました。
また、釣花入は、利休百首に
釣り舟は
くさりの長さ床により
出舟入舟浮舟と知れ
とありまして、本日は、朝からお稽古でありましたし、花とのバランスも考えて「入舟」に致しました。
話はガラリと変わりますが^_^!
このブログを書く少し前にテレビを見ていますと、NHKのSO NG Sと言う番組な流れておりまして、歌手の布施明さんが出ておられました。
年齢は、なんと!72歳だそうで、見た目からはその年齢を全く感じさせません。
また、歌声も同じです。
私も一瞬テレビに釘付けになりました。
御本人曰く、「歌手にとって歌は財産であります。
自分の財産を疎かに扱う人は誰もいません。
私も大切な財産である歌を守り育てております。」
その言葉に強く共感を得ました。
私自身にとりまして、茶の湯は財産であります。
即ち、茶の湯に関係する物、気持ち、時間、人は全て財産であります。
布施明さんが、おん年72歳であれだけの歌唱をならるように、私もこの財産をいつまでも守り、現役でいければなりません。
年の折り返し、半夏生に改めてこの様な思いに見舞われるのも、不思議な皮肉と言うか戒めであります。(*^ω^*)
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
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