2021年09月16日

吉田鶴栖居月釜

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京都永観堂の門前に庵を構え、毎月茶会をされている、
吉田鶴栖居先生の月釜に久しぶりにお邪魔してまいりました。

四畳半の小間に、二畳の待合があるだけの小さな庵に釜を掛け、毎月10日以上に亘り お手伝い無しでたった1人でお茶会をされておられる吉田先生を、私は勝手に「令和の丿貫」と名付け心より尊敬申し上げております。

令和の丿貫 などと申し上げましたが、吉田先生のコレクションは素晴らしいく、そのお道具の一つ一つに毎回勉強させて頂いております。

今回の趣向も、「月」ではありますが、普通の月ではありきたりで楽しく無いので、
はてさて、どこの月やら、道具組をみてご推察下さい。と言うものでした。

僭越にも、当日は私がお正客を勤めさせて頂き、一番先に席入し、床前に座りますと、相国寺の古い時代の老師の一行「明月払清風」が目に飛び込んで参りました。
私はいきなり「来たな」と思いきや、床脇には、琵琶の香合が、薮内好みの波に雲とうさぎの染袱紗に乗せて飾ってあり、
それをみて、本日の月は、竹生島の月である事を瞬時に感じました。

先生(亭主)が席入され、席が始まりますと、生菓子、干菓子も琵琶湖やうさぎを表す物、主茶碗は復興まも無い大正年間の膳所、舟の鞆を思わす型の古瀬戸の水指、波蒔絵の大棗ときましたから、まさに、能楽「竹生島」の世界。

連客一同も、竹生島に向かう小舟の中でお茶を頂いているような気分になり、
果ては、次客にお座りの牟田さまが、竹生島の謡を詠って下さり、なんともスペシャルや茶会でありました。

しかし、それ以上に感心したのは、客の顔ぶれによりその日の一会の流れを上手に作り上げて導きかれる吉田先生の「技」に他なりません。

毎月の茶会は、すぐに満員になり席の予約がなかなか取れないプレミアムな茶会であります。

また機会があれば行きたいと思います。

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posted by 堂後茶道教室 at 16:23| 日記
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