帝国ホテルの楽しみの一つに、朝食バイキングが有ります。
以前も当ブログに書いたかも知れませんが、その内容のクオリティーは、私個人の意見ですが、利用した国内、海外のホテルの中で最も高いと思います。
特に、いちいち焼いて下さるオムレツは本当に最高であります。
しかし、残念ながらコロナ禍で帝国ホテルの朝食バイキングはまだ復活されていなかったので、ホテル内でバイキングでな無い簡単な朝食を済ませました。
朝食後、ホテル内にあります茶室東光庵を訪ねました。
東光庵を訪ねる事も、今回の旅行の目的の一つです。
東光庵は帝国ホテル4階にあり、数寄屋建築で名高い 村野藤吾氏の設計によります。
昭和45年(1970)の建築だそうですから、50年は経っています。
露地は屋内型と、屋外と二重になっておりまして、屋外部分は、4階のベランダでありながらしっかりと普通の地面のように木が植えられ灯籠、つくばい、飛び石も配置されとても美しく整備されています。
茶室は、
松濤と名付けられた三畳台目
東光庵と名付けられた四畳半
月歩と名付けられた十畳
の3席からなります。
茶室の全てはホテルの建物内にあります。
全ての茶室の名付け親は、大徳寺509世吉口桂堂和尚だそうです。
四畳半は、裏千家様の又隠ふうで
十畳は、表千家の残月ふうになっておりました。
予約をすると、和菓子と薄茶が頂けますし、茶事もやって頂けるそうです。
茶事の料亭は、ホテル内のなだ万を利用するそうです。
また、茶室を借りる事も出来て、自分の道具を持ち込んで茶会をする事も出来ます。
費用は、流石にそれなりに致しますが、東京のど真ん中の老舗ホテルの空中庭園と茶室でお茶会をするも素晴らしいでしょうね^_^!
東光庵でスタッフの方から丁寧にご説明を聞いた後、
ランチは、赤坂の料亭菊乃井へ行きました。
そもそも料亭菊乃井とは、
京都高台寺の近くにあり、大正元年(1912)の創業だそうです。
御先祖が、北政所の愛用していた井戸「菊水の井」を代々守ってこられた茶坊主であられたようで、料亭の名前を菊乃井とされ、水にこだわった料理を提供されています。
その菊乃井が2004年に東京赤坂に支店を出されました。
本店へはなかなか伺う機会に恵まれませんが、私はここ数回続けて(季節を変えて)赤坂の方に伺っております。
赤坂駅から徒歩3分ほどの便利な立地でありながら閑静や住宅地の中にあり、さらに細い路地の奥に建物がありとても静かにお食事が頂けます。
基本は京料理でありながら、お味は言うまでも無く、斬新な発想の中に細やか季節の移ろいを表して、大いに茶懐石の参考になり大変勉強になります。
私自身の茶事の料理にも、盗ませて頂いた工夫も沢山あります。
今回の旅は、自身の茶の湯に新たな発想を探し求める旅でもあります。
コロナ禍で出来なかった知識とアイデアの「仕入れ」を沢山ならなくてはなりません。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
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