昨年は、コロナ禍で少し神経質になり、とにかく「密」を避けようと、人員を少なくし二日間に分けて初釜を致しましたが、本年は感染対策にもう少し知恵を絞り 色んな面で気を配りつつ、また、ワクチンの接種率も勘案し一回で昨年より多い人数で致しました。
お濃茶は、例により高御門教室の小間を使わせて頂きましたので、今回は思い切って少人数づつ、来た人が順に3席に分けました。
献杯はマスクのまま。
お点心は持ち帰り可のお弁当。
席で頂く方は、黙食、マスク会食。
障子も茶道口も開け放つておりまして、少し寒いのでは?と、心配しましたが、運良く昨日の日中は春を思わせる日差しと風も無く、本当に暖かでありました。
お茶のお稽古を始めてから着物が着れるようになった生徒さんや、着物がお好きで色々と沢山着物をお持ちのベテランの生徒さん。
お母様の着ていらした振袖を美しく着こなす生徒さん。
男子の生徒も着物の人が何人もおられました。
お茶を学ぶ事で着物を着る機会を得る事ができて喜んて頂いております。
初釜と申しますのは、字の如く、その歳の始めのお茶であります。
「釜」とは、釜そのものの意味であると当時に、茶会の事を表します。
例えば、茶会を開く事を「釜を掛ける」とか「掛釜」(かけがま)などとも申します。
或いは、茶会をしている合図に、入口に「在釜」(ざいふ)と書かれた物を掲げたり貼り付けたりも致します。
今年も一年、休む事なく釜は湯をたぎらせてくれます。
茶で明け暮れる歳の始まりです。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
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