2022年02月13日

志野焼の向付

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先日、私が茶の湯部門の監修とプレミアム茶道教室の講師も勤めさせて頂いております、サロン三五夜の少し遅めの初釜も終わり、これにて昨年末の「年末おさらい会」にはじまる年末年始の一連の行事を一つの区切りがつきました。

今年も昨年同様、何度となく茶事を致したいと思っております。

今日は、久しぶりに何の予定も無く、また、午後からは生憎の雨であり、
これから催す何度かの茶事の準備と確認の為、朝から蔵の中をゴソゴソと物色しておりました。

すると志野焼の向付が出てまいりました。

数年ぶりに奥の方から出てきましたので、座敷に持ち帰り、箱から出して並べてみました。

向付(むこうずけ)とは、茶事に於ける懐石の時に折敷(おしき)と呼ばれるトレーに、飯椀と汁椀と共に乗せて客に出す器の事を言います。
トレーの上には、飯椀、汁椀が手前に乗っているのに対し、向付は、向こう側に乗っている事から向付(むこうずけ)と言います。

また、最近では向付に盛り付ける食材は大抵、魚の刺身や昆布しめが主流ですが、茶事の趣向や季節によって、色んな食材が用いられる場合があります。
例えば、仏事の茶事などは、蒟蒻や野菜など用いられる事があります。
要は、酒の肴(さかな)である事が1番の役目であろうと思います。

向付は、殆どの場合陶磁器になります。
特殊な場合で、漆器や夏などは、ガラスを用いられたり、
さらに特別な趣向で、蓮子葉など葉っぱが用いられた例もあります。

今日ご紹介するのは、「志野焼」です。
志野焼は、美濃焼の中の一種で志野釉と言われる白い釉を使って焼かれております。
赤い(赤志野)や、鼠志野などもあります。
歴史は古く、安土桃山時代に遡り
当時の茶人、志野宗信の好みにより焼かれた事が志野焼の名前の起源とも言われております。
向付だけでは無く、茶碗、水指、茶入、香合など色んな形状の物があります。

どの季節にどの器を使い、その時の趣向に合わせてどんな献立にするか。

これからの茶事で色々と料理人とも相談しながら、今年も楽しい茶事をやって参りたいと思います。

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posted by 堂後茶道教室 at 17:34| 日記
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