2022年03月09日

苔の手入れが楽しい季節になりました。

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当ブログでも度々ご紹介しております、我が家の自慢の苔で御座いますが、これからの季節がベストシーズンであります。

苔にも色々な種類がありますが、我が家の庭の場合そのほとんどが這い苔(ハイゴケ)であります。茶庭にある苔の中では最もポピュラーと申しますか、簡単に育て易い苔の一つであります。

家元はじめ、茶家の庭(露地)を今まで何件か拝見致しましたが、やはり、この這い苔が最も多いようです。

這い苔は、日当たりの良い所を好みますが、苔の事ゆえ、少々日当たりが悪くとも元気に育ってくれます。
日本全国北から南に分布し、地球規模で見ても、北はシベリアから南はハワイまでその生息は確認されております。

以前にもお話ししましたが、我が家の苔は全て私の手植えに始まります。
春日奥山原生林の近くにあります私どもの自家用果樹園に自生する苔を採取し、自宅の庭に植えます。
暫くは、美しい緑色をしておりますが、1年くらい経ちますと、移植した苔の9割くらいは枯れてしまい、残りの1割くらいがキチンと活着してくれます。
その1割の苔が庭で自力で広がってくれます。
それがやっと、本当のその庭の苔となり、徐々に更に広がってくれます。

家元はじめ、古い茶家の苔もその様に長い年月をかけて、庭一面に緑のじゅうたんを広げた事だと思います。

緑のじゅうたんに囲まれた飛び石を歩いておりますと、心が洗われるような気持ちになります。

我が家の庭も、最近は、山の果樹園からの移植はせず、いまある苔が増え広がるのを手入れをしながら見守っております。

手入れとは、苔の間から生えてるく草などがあれば、いかに小さい物であっても見つけ次第抜き取ります。時には、ピンセットで抜く事もらあります。
また、天気のよい日が続けば渇かないように水をたっぷりあげ、週に一度は、活力剤を薄く散布したり致します。
苔は非常にデリケートな植物だけに、肥料などは自分で吸収できないそうなので、肥料は避けた方が良いと思います。
あくまでも、薄い活性剤までに留めておきます。
あとは、日光と水を与え、余分な雑草に栄養を取られないようにするしかありません。

いつも苔の手入れをしながら考えるのですが、茶人にとりましまて苔を育てる。と言う事は、あまり目につかない露地の足元にさえも気を配る茶人のもてなしの精神であるように思います。

今年もこれからの季節、我が家の苔がさらに増えてくれるのを楽しみに手入れをして行きたいと思います。

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posted by 堂後茶道教室 at 23:52| 日記
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