2022年08月27日

お茶の先生の呼び名

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今現在、お茶を習っている方はご自身の先生の事を何とお呼びしておられますか?


歌舞音曲の世界では「師匠」とか「お師匠さま」、「お師匠はん」とも呼ばれたりしているのも耳にする事がございます。

茶道では流儀により様々ですが、一般に「先生」と呼ばれるのがとても多いように思います。

流儀による。と言う事で、私ども表千家の一般的な例を申し上げますと、
お家元及び、家元後嗣に当る若宗匠、家元の父などの前家元には、いかなる場所にても「宗匠」(そうしょう)とお呼び致します。
具体的に申し上げますと、家元には猶有斎宗匠又は家元宗匠、前家元には而妙斎宗匠又は宗旦宗匠とお呼び致します。
次に、宗匠とお呼びするのは、家元の弟さんの三木町宗匠、代々の久田宗匠(現代はご不在)、堀内宗匠、以下、長年千家にて寄宿し修行を積まれた家元教授の方々(お玄関さんとも言う)
となっております。
ただし、極少数になられましたが、「皆伝」や「乱飾」と言うお免状を頂かれている男性の先生にも敬意を表して「宗匠」とお呼びする事もあります。

しかし、それ以外の方に宗匠とは、たといどこであっても宗匠とは呼びません、
皆さん「先生」です。
もし、外のおおやけの場所で宗匠でも無い方が宗匠と呼ばれていたら、その方は陰で他人様から冷笑を受けてしまいます。気をつけて下さい。
また、千家の家元内では、家元、若宗匠、前家元以外は、たとい三木町宗匠や久田宗匠であっても宗匠とは呼ばれず、「三木町さん」「久田さん」と呼ばれます。

この様に、師にたいする呼び方は千家の場合、ある意味厳しく線引されております。

その他、よそ様の流儀では、「大宗匠」もおいでになられたり、
家元を家元とは呼ばずに、宗家とのみお呼びする流派もあるようです。

同じ茶道でも流派によって呼び方に関する色んな考え方があるのを知るのも面白いです。

私自身も、生徒さんや関係の方々からは先生と呼ばれておりますが、「先生」に相応しい人格になるように精進せねばなりません。

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posted by 堂後茶道教室 at 00:27| 日記
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