本来なら立冬あたりから茶席を炉に致しますが、私どもはわかりやすく、炉は11月の第1回目のお稽古より炉を開いております。
毎年、同じ事に悩まされるのです。
それは炉開きに椿が間に合うかどうか。と言う事です。
我が家の椿事情は、当ブログにも何度か書いたようにピンク色した西王母椿が超早咲で9月くらいから咲き始まります。
なので当然、西王母椿は開炉にはありますが、白い椿がその年により間に合ったり、間に合わなかったりします。
今年は、白の一重咲きの、加茂本阿弥がなんとか一輪まん丸な蕾をつけてくれていました。
今朝、お稽古前に早速、加茂本阿弥の初咲きを信楽焼の耳付の花入に小手毬の照り葉とともに入れました。
軸は、兼中斎宗匠で、
柚の黄はむ いざ口切らん 真壷かな
開炉と、茶壷の口切とは同時期で、ちょうどその頃には柚子の実もちょうど黄色くなってくる風情を千家七代の如心斎が詠まれた俳句を、兼中斎宗匠が柚子の絵とともに書かれたものです。
半年稽古を積み、やっと風炉を覚えたか。と思いきや次は炉。
まさに、十より帰る元もその一でございます。
習う方も教える方も、11月は、真剣に基礎を押さえてお稽古してゆきたいと思います。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
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