次は薄茶席です。
薄茶席は、変形三畳中板の小間と言う事で5人づつに別れます。
私達のグループは10人でしたから、2組に別れ、私達5人は後の組となり、しばし、内腰掛けにて待たせて頂きました。
内腰掛けには、大きな火鉢が置かれ、そのたっぷりの火に指先を温めながら、暖かな早春の日差しを浴びておりました。
そう言えば、まだ1月ではありますが、12月の日差しから比べると確実に日差しの力が増している事を感じます。
やはり、寒中と申しましても、お茶事における「中立」にて露地にでて心静かに次の案内を待つと言う事は、色んな気配を五感で感じる効用があります。
暫くしておりますと、半東役の内弟子さんがご案内に来て下さり、小間へ入りました。
大西先生のご配慮にて薄茶席にては私が正客の英によくしました。
お点前に出てきてくれたのは、なんと、小学生の家元のお嬢ちゃん。
まるで人形さんがお点前しているみたいでとても可愛かったです。
しかし、お点前はキチンと気合いの入った格調のある振る舞いで流石に血筋を感じました。
先代家元が後見でお入りでしたが、先代家元も可愛いお孫さんには終始眉も緩み、その厳しさからは程遠い「お爺ちゃん」ぶりに客一同も微笑んでおりました。
薄茶席が終わりましたら、先の組5人と合流し再びみんなで先程濃茶を頂きました八畳広間に入りました。
いよいよ最終のイベント。
福引 であります。
この福引では、私は幸運にも、短冊が当たりました。
今年は、吉兆間違えなし!
最後に皆さまと集合写真を撮り、帰途につきました。
今回、本当に貴重な経験の機会を与えて下さいました大西先生に感謝致します。
また、速水流のお家元はじめ内弟子さん家族総出で心温まるおもてなしは、勉強になりました。
私自身、昨年12月13日京都事始めに、表千家家元に来庵入門に始まり、年末おさらい会、大福茶、初釜、稽古始め等、年末年始の沢山の行事もこれにて一段落を迎えました。
来週より本当の意味での通常運転と相成ります。
また、変わらぬ日々を市中の山居にて精進を続けたいと存じます。
堂後茶道教室http://www.dogo-sado.jpn.org
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