2023年04月10日

森泰輔社中の茶会

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皆さん、お久しぶりでございます。
今年も早、桜の終わる季節にまでなりました。
私も、平均 週に4日ほどのお稽古に加え研究会、茶事などに追われなかなか当ブログを書く事が出来ず申し訳なく思っております。
ブログと平行してインスタグラムもやっておりますが、やはりブログは丁寧に自分の思う事を書きたいと思っておりますのでどうしても遅くなってしまいます(*^^*)

さて、今日は、森泰輔宗匠の社中様のお茶会に招待されまして、森邸に13年ぶりにお邪魔致しました。
森邸は、南海電車天下茶屋駅からすぐのところで、いまなお大阪情緒の残っております。

私が長らくお茶のお稽古をさせて頂き、今ではお茶で身を立てるまでにならせて頂きましたのは、色んな先生方のクントウのおかげであります。
中でも、森泰輔宗匠は、華やかなりし古き良き大阪の「花のお茶」をされていた最後の宗匠であったと思います。
まさにその茶風は、上品にして華やか。それでいていやみ無く、千家の格式と侘びの心がありました。
また、宗匠は人を観る力もお持ちでした。
私がまた若年の時にお声を掛けて頂いて以来、私の最も尊敬し目標となるお茶人であられました。

心の広い私の先生は、そんな私の気持ちを受け止め「森泰輔宗匠からも沢山の事を教えて貰いなさい」と言って下さり、私だけ同門会を大阪支部に移籍する事や、宗匠のお茶会のお手伝いに行く事を許して下さいました。

宗匠もお亡くなりになられ3年近く経った先日、
森社中のある方から、「この度社中の茶会を森邸で開くのでお越し下さい」と一通のダイレクトメールが私のインスタグラムに届きました。
私は、宗匠のお名前を聞いただけで胸がいっぱいになり、泣きそうになりながら、「是非とも出席させて頂きます」と返信致しました。

ガラガラと格子戸を開けると、広さ6畳ほどもある打ち水のされた石のタタキがあり玄関の式台が迎えてくれます。
その内装は、純然なる数寄屋建築でさながら高級料亭か祇園のお茶屋顔負けであります。

上がってすぐの8畳間が受付兼待合になっておりました。
初釜の時、この部屋でお点心を頂いていたのを思い出しました。
当時の初釜にお点心は、大阪花外楼から板前さんが何人もお邸の厨房に入られて、出来たてのお料理を頂いたのを思い出します。
また、初釜で皆様に配られるお土産は、真葛焼の干支の盃でした。
私ものその盃をほぼ十二支集め、自分の茶事に時々使わせて頂いております。

今では、その8畳間にお仏壇が祀られて、私も本日お参りをさせて頂きました。

お茶席は、本日は薄茶の席でありましたが、それは千家家元の残月亭写しの部屋と次の間(6畳)の二間続きの広々としたところにゆったり入らせて頂きました。

お道具は、一部社中の方々の持ち寄りと、宗匠のご愛用の物と合わせてお使いでした。

お点前、亭主とも社中の方がさ務められ、若い御遺族の方がお運びをして下さいました。

本当に久しぶりに「花の茶」を味わいました私は、帰り道に所用でなんばの高島屋に寄ったのですが、ある事を一つ思い出し、7階のダイニングフロアーの「美々卯」にてお蕎麦を食べました。

実は、その昔、堺にあります開口神社の月釜に毎月のように入っておりました頃、毎年12月になりますと、なぜか偶然宗匠と同じ席になり、お茶会の後宗匠が私に「お蕎麦食べに行かへんか〜」と声を掛けて下さり、決まったように堺の美々卯でお蕎麦をご馳走して下さいました。

その時の事を思い出しまして、今日は帰りに美々卯によりまして、私の中では宗匠と一緒にお蕎麦を頂きました。

森泰輔宗匠
私はそんな偉大な宗匠に比べてまだまだ未熟ですが頑張って目標にして参りたいと思っておりましす。

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posted by 堂後茶道教室 at 01:05| 日記
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