2023年01月16日

速水滌源居初釜清々しき。その1

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先日、京都の北野天満宮近くにあります、茶道速水流家元、速水滌源居様の初釜に参加させて頂きました。

なかなか他流の初釜など行かせて頂く機会など無いのですが、奈良の茶道界の重鎮 大西宗伸先生のお誘いにより実現しました。

自分の流派の中だけしか無い狭い世界のお茶人さんは別として、
流派を超えてお茶のお付き合いをされてる方なら誰もが知っていて一目を置く大西先生は、三五夜の開店当初からご贔屓下さり、私や私の社中もいつも可愛がって下さいます。

そんな大西先生は裏千家のお茶人さんでありながら、速水流のサポーター的存在でもあります。

数年前から、大西先生より速水流家元の初釜にお誘いを頂きながら、自分の教室の初釜と重なり残念な思っていたところ、今年はわざわざ日を変更して下さり参加の実現に至りました。

そもそも速水流とは、裏千家8代一燈の高弟であった速水宗達が裏千家より分派し一派を構えました。
現代で八代目を数え、当代は40歳のお若い家元でこれなら益々の飛躍が期待されます。

閑静は御屋敷街の一軒がお家元邸で、上品な数寄屋門を潜ると中は、水を打ったような静寂な露地が奥深くまで繋がっています。

お玄関で署名を済ませ、待合で袴を付けて心静かに待っておりますと案内があり広い椅子席に通され白湯を頂戴し、
その後、露地におりまして外腰掛けで待っておりました。
外腰掛けには、野外にもかかわらず、大きな火鉢が出され沢山の炭が焚いてあり、冷たい手を温める事ができました。

暫くして、奥のつくばいから水の音がきこおてきたかと思えば、家元が露地の中門まで迎え付きにお出ましになりした。

迎え付けを済ませ、つくばいで手と口を清めて
8畳の広間に入り、炭点前を拝見しました。

炭点前の後は、懐石です。

懐石は、また椅子の広間の方に移ります。

次号へつづく

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2023年01月10日

新年おめでとうございます

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今年の奈良市内の元旦は、穏やかな日でありました。
私は、昨年末より家元来庵入門、年末おさらい会、三五夜さんでの二日連続の正午の茶事など最後の最後まで休む暇なくバタバタしておりました。
新年が明けましたら三が日はゆっくりさせて頂きまして、元旦に地元の漢国神社へお詣りさせて頂いておりました。
宮司様の奥さまが出て来られまして、例年4月19日の饅頭祭りの献茶を今年もお願いします。との依頼を受けまして、身の引き締る思いで本年もお受けし、ご奉仕させて頂きたいと思います。
さて、三が日も明けまして、新年4日から大森教室にて稽古始め、6日からは三五夜プレミアム教室の稽古始め。
7日は、初釜の準備、8日9日と2日間に亘り初釜を致しまして、休む間もなく本日10日も三五夜プレミアム教室であります。
明日は、奈良の茶道界の重鎮、O先生のお導きで京都、速水流の初釜にご招待の栄によくします。
速水流家元の初釜の様子はまた、当ブログか、インスタグラムにて皆さまにご報告できれば。と思っております。

また、本年は、2月に三五夜にて、「夜咄の茶事」を行います。
こちらも、有り難い事に希望者が殺到致しまして、二日間に亘り行います。
また、先程申し上げました通り、4月19日には、饅頭祭りでの献茶奉仕、
4月29日〜5月1日の3日間は、三五夜月釜を担当致します。
今回の月釜は、端午の節句の風情に、NHK大河ドラマの徳川家康にも少し触れてやってみたいと考えております。
もし、月釜にご興味のある方は、隠れ家サロン三五夜さんへ直接お問い合わせ下さい。

5月下旬には、吉例 ホトトギスの茶事も行いたいと計画中でございます。

こんな感じで今年もすでに前半は色々と予定も詰まりましたが、お稽古の方もしつかり楽しみながら皆さんとやって参りたいと思います。

宜しくお願いします

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2022年12月13日

来庵入門

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本日、12月13日は、京都では古くより「正月事始め」の日とれ、さまざまな迎春準備をし始める日とされております。

テレビのニュースなどにも良く取り上げられますが、芸妓さんや舞妓さんが、師匠やお茶屋さんに挨拶回りするのも京都の事始めの一つの風物詩ですね。

私ども茶の湯の世界でも、実は今日は特別な日でありまして、茶の湯入門者(希望者のみ)が千家家元へ行き、家元宗匠から直に入門のお許しを頂く、「来庵入門」と言う儀式のある日です。

皆さんご存知の通り、千家の免状は、
入門に始まり、続いて習い事、飾物などいくつかの段階があります。
その中で、1番初めの「入門」のみ、希望すれば、家元へ出向き直に頂戴出来るようになっています。
もちろん、希望しなければ、各先生からの取り付ぎによる「通信入門」となりこちらの方が圧倒的に多く、一般的であります。
また、通信入門は、年中いつでも人生が可能であるし、次の免状である「習い事」と同時に申請する事も出来ます。

今日は、三五夜教室のRさんを、「来庵入門」に千家家元にお連れしました。

Rさんは、母方のお婆様の代から3代にわたり表千家のお茶をお稽古されており、今回はお母様のたってのご希望で来庵入門を家元にお願い致しました。

私は、洋服で少し早めに京都入りし、家元近くの表千家会館で着物の着替えをさせて頂き、荷物も預かって頂きました。
綺麗な会館で冷暖房完備の個室を利用させて頂き、荷物まで丁寧に預かって頂き、全て無料。
本当にありがたいです。

着物に着替え、Rさんとお母様と合流し、しばし家元周辺を散策し、
その後お母様は、贔屓の道具屋さんにてお待ち頂き、私とRさんは、千家家元へ。

門を潜ると別世界の清浄の世界。

家元の門は何回潜らせて頂いても、そのパワーに圧巻されます。
これぞまさしく「市中の山居」
時が止まったようでしす。

私は、たまたま縁あって、表千家に入門しておりますが、表千家は千家の本家であり名実共に、茶の湯の中の茶の湯。茶道の頂点であることは、言うべくもありません。
芸能人やメディアや、スポーツ選手の知名度に頼らなくとも、無言の中にその貫禄は揺らぎません。
また、社中を洗脳するような事もなさいません。
表千家で本当に良かったと思います。

さて、時間が参りまして、脇の玄関に手続きをし、待合に入り、「親席」と呼ばれる、8畳、8畳、10畳の三間続きの広い部屋に移りました。
総勢は、先生方と生徒さんを合わせて30人強ほどであったと思います。

まず、猶有斎家元宗匠がお入りになり、お話しがあり、続いて、小さな折敷に、小吸物が出せれました。
小吸物の中身は、白味噌に、紅白の結び麩、小豆の汁でした。
一同で頂いたら、次に八寸。鯛の寿司、海老、蕗がもられ、家元宗匠、宗旦宗匠、三木町宗匠(家元御舎弟)はじめ、玄関の宗匠方が総出で皆に八寸を取り分け下さり、家元宗匠は、全員にお灼して下さいました。

盃事も無事に終わりますと、次に白湯を頂き、続いてお菓子が出されて、薄茶の点出しを頂き、生徒さんは、扇子を頂かれました。
また、生徒さんは、小分けして奥の祖堂(利休さんを御祀りしている御堂)にお参りもありました。

今日、来庵入門をして、初めて家元に入り、家元宗匠にお目にかかったRさんにとっては、一生忘れる事の無い思い出の一つになったに違いないと思います。

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2022年11月03日

11月最初のお稽古

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今日は、大森教室の11月最初のお稽古でした。

本来なら立冬あたりから茶席を炉に致しますが、私どもはわかりやすく、炉は11月の第1回目のお稽古より炉を開いております。

毎年、同じ事に悩まされるのです。
それは炉開きに椿が間に合うかどうか。と言う事です。

我が家の椿事情は、当ブログにも何度か書いたようにピンク色した西王母椿が超早咲で9月くらいから咲き始まります。
なので当然、西王母椿は開炉にはありますが、白い椿がその年により間に合ったり、間に合わなかったりします。

今年は、白の一重咲きの、加茂本阿弥がなんとか一輪まん丸な蕾をつけてくれていました。

今朝、お稽古前に早速、加茂本阿弥の初咲きを信楽焼の耳付の花入に小手毬の照り葉とともに入れました。

軸は、兼中斎宗匠で、
柚の黄はむ いざ口切らん 真壷かな

開炉と、茶壷の口切とは同時期で、ちょうどその頃には柚子の実もちょうど黄色くなってくる風情を千家七代の如心斎が詠まれた俳句を、兼中斎宗匠が柚子の絵とともに書かれたものです。

半年稽古を積み、やっと風炉を覚えたか。と思いきや次は炉。
まさに、十より帰る元もその一でございます。

習う方も教える方も、11月は、真剣に基礎を押さえてお稽古してゆきたいと思います。

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2022年10月30日

茶事や茶会に招く、招かれる。

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茶の湯における正式な客のもてなしは、茶事と申します。
茶事とは、亭主が客に食事(懐石)を出し、客の前で炭をあらため、お濃茶を出し、薄茶も出します。
言わば、茶事はお茶のフルコース。
それに対して、そのフルコースを部分的に省略し、簡略化したものが、茶会と申します。
なので茶会には、食事無しでお濃茶と薄茶が出るものや、食事は出るものの、懐石とまでは言われない簡単な「点心」と呼ばれるものとお茶が出るもの、
さらに最も省略型でかつ、1番多く見られる 薄茶のみのものなど、様々でであります。

一昔前は、たとえ薄茶のみの茶会と言えども茶会を催し事は、いろんな意味で相当ハードルが高く先生方は別として、普通の稽古人はなかなかお茶会など開くことは難しいとされていました。

最近は、ほんとうに気軽にあちらこちらで個人でお茶会が開かれ、とてもフラットな時代になりました。
また、そのおかげでお茶そのものが身近になり、お茶を習っておられない一般の方も気軽に参加出来るお茶会なども増えて楽しい時代が到来しつつあります。

しかし茶事やお茶会が増えてきて、起こりうつ問題も有ります。

それは、「お茶会に招く、招かれる問題」です。

〇〇さんのお宅のお茶会で、Aさんは招かれたのに、Bさんには声が掛かっていない。
cさんは招かれけど、行きたく無いのに招かれて断る術がなく有難迷惑している、、、
など、面倒くさい人間模様を醸し出しているのも最近の茶事、お茶会事情にあります。

招く側も招かれる側も、今後の人間関係を円滑にして行きたいのは、皆同じです。

そこで、そんな問題を少なくするには、お茶会は公募制にし、会費制にし、かつ会費の額をキチンと決める事です。

お茶会もやり出した時は、同じ社中やお友達に声をかけてやり出しても、
やがて、「原子」は尽きてきます。
そうすると、次は知り合いの知り合い、さほど親しく無い方にまで声をかけて行きます。
すると、前者の様な面倒くさい事になるのです。

茶会も初めてのうちは身内を呼んでするのもよろしいが、回数を重ねたら、客は、SNSなどを使って公募制にし、キチンとした会費の額を提示すべきであります。

そうすれば、本当に行きたい人のみが公平に行く機会が与えられます。

度々申しますように、最近は京都はじめ、本当に彼方此方で「月釜」と称して定期的なお茶会も沢山開かれて、本当に楽しい事ですが、
お茶会は一つ間違えると、その後の人間関係にも影響を与えるので、慎重に考えなくてはなりません。

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